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2007.06.06

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 第二ラウンド先制パンチ?

 前回、やたらと凄みの加わったおとねさんの登場で幕となった「Y十M 柳生忍法帖」ですが、沢庵和尚がいけしゃあしゃあと語るには、おとねさんはどこぞの大名を騙る偽物の慰みものにされて以来、哀れ気が触れてしまったとか…おいおい、計略(たぶん)とはいえ何ということを、という言いぐさですが、さしもの明成も目の前で沢庵の口からそんなことを言われては冷や汗一斗というところでしょう。
 ところでおとねさんの凄みは、言いたい放題の沢庵様に対してムッとしているからではあるまいね?

 そんな沢庵様の精神攻撃に弱りまくった明成は、ようやく戻ってきて銅伯と二本槍の姿を目の当たりにしてあからさまにホッとするという小物っぷり。そんなバカ殿は置いておいて、真ボス(たぶん)の銅伯は、表向き降参してきたも同然の沢庵をいたぶろうとしたようですが…そこに「うふっ 負けたよ」と沢庵のカウンターパンチ炸裂。銅伯のぬらりひょん顔の額に皺だか血管だかが浮かび上がるのは、失礼な表現かもしれませんが、なかなか愉快な眺めでした。第一ラウンドは銅伯の自殺ショーに一本取られた沢庵様ですが、第二ラウンドは見事に先制の一撃…といった印象です。
 それにしてもこの二人の側にいる人たちは色々といたたまれないだろうな…

 そして舞台は変わって会津領外へと向かう女人雲水の群れ。あわや明成の毒牙にかからんとした女人たちを、沢庵が墨染めの衣を方便として逃がそうというのがこれですが、その陰にはもう一つの意図が…
 そう、この騒ぎに紛れてお千絵とお笛を江戸に向かわせようというのですが、しかしさすがに芦名衆もバカではない(今のところ)。湖へと向かうお千絵一行の足跡を見つけて、追いかけてきます。
 既にお千絵お笛と五人坊主は湖上を行く「わしらの舟」の上ですが、しかしこれは見方を変えれば、他に逃げ場のない、追いつめられたも同然の状況。守護神般若侠も、軍師沢庵もない状況下で、果たして…というところで以下次号。

 これはいささかネタバレになりますが、これから繰り広げられる戦いは、私が山風作品の中でも最も感動させられたものの一つ。「柳生忍法帖」が漫画化されると知って以来、どのように描かれるか楽しみでならなかったシーンの一つだけに、期待せずにはおれません。

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