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2007.06.05

「大江戸ロケット」 九発目「恋愛で勝負」

 何だかどんどん黒い方向にお話が向かっていた前回までとはうって変わり、今回は再び清吉サイドに中心が移っての展開。空の獣が現れない=アクションほとんどなしのお話ではありましたが、今回は今回で色々と進展もあったように思えます。

 職人チームの櫓ランチャー完成により、いい感じで開発が進んできたかに見える清吉のロケット。そんな清吉を拉致ったお伊勢さん(しかし算盤ダンスは気に入ったんだろうか)、何をするかと思えばどうやら銀さんの様子が気になる様子で…清吉に銀さんの近況を(それもポジティブなところを)聞かされた時のお伊勢さんの微妙な表情の動きが素敵です。第三話では銀さんを厳しく叱咤していましたが、やっぱり銀さんのことを案じていたんだねえ…

 と、その直後に銀さんとソラのお安くない感じのところを目撃してしまった二人。まあ、銀さんソラさん二人とも余人に聞かれてはマズイ話をしていたわけではありますが、童…いや純情な清吉はともかく、お伊勢さんまで二人が逢い引きしてると思いこんでしまったのは(ここの微妙な演技がまた素敵)、いやはやナントカは盲目です。
 とはいえ、清吉くらいの年頃だと、好きな女の子に年上の男が近づいてくるというのは重大な脅威であるわけで――自分がまだまだ未熟なのがわかっているからこそ、自分より「大人」の男に対して、憧れと嫉妬と諦めとが入り交じった感情を抱いてしまうという…いや、あくまでも想像ですよ? 喩えればほら、憧れのクラスメートが流れ者のエクソダス請負人と仲良くしてるの目撃したゲームキャンプみたいな(全然わかんねえ)。
 冷静に考えれば、山寺銀次郎ならその辺りは大丈夫な感じなのにねえ。古田銀次郎ならもうアウトですが。

 そんな複雑な心中を抱えつつもロケット開発は進み、お伊勢さん差し入れ(?)のでかくて堅くて重いい釣り鐘を機体に使うことによって強度問題はクリア、どこの誰だか知らない人のアイディアで重量問題もクリアしていよいよテストフライト間近、と思いきや…そこで思わぬところから足を掬われる…というか足が付きそうな展開に。何と打上げを記念しての「影富」が密かに売りさばかれていて――
 と、ここで一切解説はない(この辺り、「妖奇士」の公式サイトは頑張ってましたね)「影富」とは、主催者が勝手に売り出して勝手に抽選する、というのとはちょっと違い、幕府などの許可を得た寺社が売り出す正式の富くじ(「本富」)の当たり番号を予想してこれに賭けさせるというもの(いわゆる「ノミ屋」…みたいなものと言えばいいのかしら)。まあ、話の本筋には関係ないのですが、たまには細かいところに解説を付けてみました。

 閑話休題、この影富に目を付けたのが赤井様だったからさあ大変、これは臭いと捜査を開始していまいます。時同じくして影富のことを知った銀次郎も、影富の背後にお伊勢さんがいると知って、委託を受けた元締めの名前を聞き出して(ついでに自分とソラの誤解を解いて)飛び出していきます。
 しかしお伊勢さん、何やかや言いながら物質面でロケット打上げのフォローをしてあげる、ツンデレぶりが見事ですな。

 ここから先は同時並行のクライマックス。清吉たちは、影富から足がつく前にと釣り鐘を使った打上げ試験を強行、そして赤井様と銀次郎は影富の元締めを追いかけてデッドヒートを繰り広げますが…
 影富の方は何とご隠居が無数の猫を操って富札を盗み…いや買い取って集めては証拠隠滅。ご隠居、あなたは一体…前にボタン一つで倒壊した長屋を再建したのはギャグの一つと言えますが、今回は一応(?)シリアスなシーン。しかも悔しがる赤井様の前に現れた犬の姿をよくよく見ると、これが冒頭でお伊勢さんと影富の相談をしていた元締めにそっくり…まさかとは思いますが、ご隠居は想像以上に恐ろしいパワーの持ち主なのかもしれません(まあ、舞台の方でも○○○を××にしたのはご隠居でしたが)。
 一方、釣り鐘ロケットの方は無事テストフライト成功、しかし本体として使った鐘が、内圧の変化でゴンゴン鳴ってしまって一同大焦り…とこれは、時代もの的にもSF的にも実に面白い展開。こういうネタが飛び出してくるから、この番組は侮れません(元もと侮ったことはないですが)。
 結局、現在のタイプのロケットでは月飛行は無理とわかって、残念がるかと思えば何だか嬉しそうなソラに、童…純情ハートを引っかき回された清吉を、えらい古典的な映像手法で写して今回おしまい。


 さて今回の影富は、舞台の方でも登場するネタ。舞台ではこれが原因で…という展開だったのでちょっと心配しましたが、あまりにとんでもないご隠居パワー爆発でまずは一安心でした。
 その一方で、清吉の誤解は基本的にアニメオリジナル。実は舞台の方では意外とソラと清吉の間の関係は淡泊だったりしたのですが、やはり長帳場のアニメでは、その辺りもきっちりと描いてくれるのでしょう。

 そして次回は…化猫? 化犬なら心当たりはありますが、さて何が何だか…


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