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2007.07.25

「大江戸ロケット」 拾六発目「あたしがアレよ!」

 ここしばらくずいぶんのんびり…というかじっくりした展開だった「大江戸ロケット」ですが、今回はあっとびっくり急展開。予想できた展開ではあるものの、やはり実際に来てみると本当にツラい、おソラさん正体バレの巻であります。

 今日も今日とて青い女のために白い獣探しに血道を上げる赤井様は、手がかりである清吉をしょっぴくため風来長屋を独断で急襲。駿平を「眼鏡キャラは一人でいいんだよ!」と、いかにも粟根さんが言いそうな台詞とともにイビったりしながら(ここで駿平から取り上げた眼鏡を自分の眼鏡の上に掛けるのがまた舞台チックな小芝居だと思います)、清吉らしき男を締め上げたら…謎の遊び人の金さん!
 もちろん正体バレバレな金さんの前に赤井様もタジタジ。すげえ…金さんが普通に(?)金さんチックに役に立ってる! ――いや、赤井様の画像を自分のブログに掲載すると脅して自分の言いなりにさせるのが金さんチックと言えるかどうかは別として。そしてここでちゃんと女の生首の刺青ネタを出してくるのはさすがだと思います。

 そんなこんなで自分の長屋に泣いて帰って、青い猫型ロボット…ではなく青い女に泣きつこうとする赤井様ですが、青い女は不在(これで押入で寝てたらすごいよな)。仕方なくこの時代には存在しなかったどら焼きを食べて待ちますが、その頃青い女は清吉の作業小屋に出現。
 ちょうどおソラさんと銀さんの微妙な距離にイラついていた清吉の前に現れた青い女は、正体を知るソラ・銀さんに出会ってもたじろぐことなく逆にソラと清吉の仲を揶揄して、怒ったソラを一方的に(清吉にとって)悪役に仕立てる頭脳プレー。清吉に限らず、この番組の面子は騙されやすそうだから効果的でしょう…

 さらに変身したおソラさんは、折悪しく清吉を追ってきた風来長屋の面々に袋叩きにされる(しかし命知らずな一般市民の皆様だ)という悲劇。反撃もできず、悲しい顔を見せる獣形態のおソラさんが切なすぎます…
 しかし青い女の側の状況も色々と複雑怪奇。そして青い女も本当に自分は故郷に帰りたいのか自問自答したと思ったら、今度は分裂能力が暴走し、しかも分裂体が青い女を襲おうと――この分裂能力暴走は何を意味するのか。やっぱり地球に来てから摂取したモノがよくなかったのかなあ…

 しかし、ここまでの話を観て気になったのは、ジャバウォック星人(仮称)のメンタリティ。明らかに地球人よりのおソラさんと、基本的に人間を見下している青い女では、明確にその態度が異なるのですが、彼女らの母星において、ソラが普通なのか青い女が普通なのか? という点は、いくらでも解釈できる問題でありますが、こと青い女の心情描写が出てきた今となっては、些か気になる点ではあります(というより姿は似ているけどそもそも同じ種に属するのかこの二人? 色はともかく青い女は分裂するしなあ…)。

 と、ここまででも十分イヤな展開ですが、さらに事態は黒い方向に進んでいきます。まず、おソラさんたちの頼もしい後ろ盾になるはずであった金さんが、大目付に栄転という名目で町奉行を罷免。折角風来長屋に住み込んでまで守ってくれようとしていたのに…ってそんなことをしているから罷免されたんじゃ…

 一方、青い女は正体を黙っていることと清吉のロケットを引き替えにしようとおソラさんに取引を持ちかけますが、もちろんそれを肯んじるわけがない。しかしそれはそれで青い女の思うつぼ、というわけで遂に青い女は赤井におソラさんの正体を…勇躍赤井様は、今度は黒衣衆を率いて風来長屋を急襲。清吉を取り押さえます。
 そこに現れたご隠居は、ベタベタな葵マークのご印籠ネタでその場を鎮めようとしますが、先に平賀源内って正体が割れているんだからそりゃ無理な話。だからといって印籠をぶった切る赤井様はさすがにいかがなものかと思いますが(それだけ切羽詰まっていたのかもしれませんが)、いずれにせよご隠居使えねえ…

 そして勢いに乗った赤井は、おソラさんの目の前で何とその刀を清吉に振り下ろさんとしますが――ここでついにおソラさんは妖獣ゴッドに対するデビルマンの如く(全然違います)ヒロイン清吉の目の前で大変身。白い獣の姿に変じて黒衣衆を、赤井を薙ぎ倒しますが、しかし清吉のみならず長屋の面々までおソラさんの正体を知ってしまって…と、タイトルどおり「あたしがアレよ!」と知れたところで以下次回。


 ――と、やはり実にツラい今回の展開。こんな状況で次回に続くとは、番組始まって以来のシリアスなヒキですが、いやはやどうなることか、舞台(のDVD)を観た身でもわかりません。対外的に役に立ちそうな金さんは左遷、上記の通りご隠居の平賀源内ネタは使用済みですし…いや、そんなことよりも、おソラさんが実はジャバウォック星人(仮称)だと知ってしまった清吉と長屋の面々にとっては、ギャグで流すのも難しい、あまりに衝撃的な事実でしょう。
 空を飛べるちょっと変わった女の子と、殺人疑惑のあるジャバウォック星人(仮称)では、その違いは大きすぎるわけで…(しかし、最初のこの姿を見ていながら青い女に惚れて、いまだにべったりの赤井様は、ある意味男として見上げたものなのかもしれません…いや、それだけナニがアレなのかもしれませんが<台無し)。まあ、舞台版のプレデターの着ぐるみみたいな正体に比べればモフモフしている分可愛くない? …ないか。

 さて、ここで問われるのは清吉の心意気。冗談抜きにここでおソラさんを見捨てたら、赤井以下の存在ということになってしまいます。果たしておソラさんへの清吉の気持ちはそんなに軽いものだったのか(いや、無茶を承知で言っています)、そして月まで届く花火を作るという決意は何のためだったのか、ある意味、清吉の主人公としての資格が問われることとなるのでしょう。
 まあ、まだ来週再来週くらいは色々と重~い展開になりそうですが…さて。


 …あ、源蔵さんのお母さんの息子も眼鏡キャラだったっけ? 真剣に思い出せません。


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