« 「次郎長放浪記」第三巻 神の王国で最後の勝負!? | トップページ | 「X天 [ばってん]」第一巻 見参、異形の付け馬ヒーロー? »

2007.07.31

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 首合戦、これにてうちどめ千秋楽?

 一週おいての「Y十M 柳生忍法帖」、その一週の間に(違 般若侠が会津に帰ってきたり、お千絵お笛は早くも江戸に到着していたりと、色々と情勢は動いていた様子。一方こちらは相変わらずに見える沢庵和尚とおとねさんですが、しかしこちらでも大波乱の予感が…といったところでしょうか。

 狂女の体で城内を好き勝手に歩き回るおとねさんは、既ににせきちがいであることはバレているものの、沢庵と銅伯がおかしな均衡状態にあるのをいいことに、今日は雪地獄を発見した模様(というか、隠していたんですか、あれでも…)。
 しかしその情報を受けた沢庵様が何をしていたかと言えば、城の小姓を相手に会津城攻略のための軍学伝授…ちょっとウケました。そりゃ銀四郎でなくとも生徒に突っ込みをいれたくなりますが、これ、おとねさんの情報収集がバレたときの言い訳にもなるんだろうなあ。

 と、今回も芦名側に軽い挨拶代わりの精神攻撃(いやがらせ)を食らわす和尚ですが、しかし銀四郎と虹七郎が沢庵様たちを誘ったのは、天守閣の地下の謎の空間。そしてそこに待ち受けるは芦名銅伯――いみじくも沢庵和尚が看破したように、なるほどこの空間は修法を行う壇のように見えますが、しかしよくよく見ると端の方には紗をまとったのみの女性が控えていたりして、これはむしろ黒魔術の儀式場、と言った方が良いようにも思えます。

 そしてこの会津城地下と平行して描かれるのは、上野寛永寺での天海僧正とお千絵お笛、そして千姫様の対面の様子です。おお、あの、血笑五人坊主・雪の猪苗代涙の脱出行(何それ)からそんなに時間が経ったということなのか…と変なところに感心しつつ、ここで語られる内容はと思えば、それはもちろん魔人銅伯の秘密、ひいては天海と銅伯の因縁話にほかなりませんが――

 しかしこうしてほとんど同じページに銅伯と天海が収まってみると、顔の造作は同じながら、髪や眉、髭の色が異なるだけで二人から受けるイメージが全く異なることが印象的です。白は善、黒は悪というのはステロタイプなイメージですが、この二人に対しては、それはぴったり当てはまるようです。

 それはさておき、一方の銅伯は沢庵に何をと思えば、これが何と手打ちの申し入れ。堀の女七人は許す、自分の首もやる。その代わりに江戸に帰ってもらいたい。しかし般若侠の首を差し出してもらいたい…首を引き替えに首合戦の千秋楽、勝負無しの引き分けにしようという、打ち切り勧告みたいなお話です<縁起でもない
 しかし刀をぶすり、とやってもピンピンしている人間が首をくれると言ってどれだけ信用できるものか、薬師寺天膳の「命がけ」という言葉くらいに軽いような気がしますが…
 あれ、そういえば何故わざわざ銅伯サイドと天海サイド、あんまり話の内容的には関係なさそうなのに二元中継するんでしょう、とミエミエのことを言っておいてまた来週。


 …あ、「千秋楽」って言葉がこの時代からあったのかしら、とか一瞬思ってしまったのですが、元々は宮中の儀式や法会の最後に、「千秋楽」というタイトルの雅楽を演奏したことから来ているのですね。勉強になりました。

|

« 「次郎長放浪記」第三巻 神の王国で最後の勝負!? | トップページ | 「X天 [ばってん]」第一巻 見参、異形の付け馬ヒーロー? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/15954692

この記事へのトラックバック一覧です: 今週の「Y十M 柳生忍法帖」 首合戦、これにてうちどめ千秋楽?:

« 「次郎長放浪記」第三巻 神の王国で最後の勝負!? | トップページ | 「X天 [ばってん]」第一巻 見参、異形の付け馬ヒーロー? »