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2007.07.21

「大江戸ロケット」 拾五発目「突然! 正月に大空爆」

 前回は大晦日ときたら、今回はやっぱりお正月の「大江戸ロケット」。暑い夏の盛りに見るには違和感バリバリですが、何だかお正月らしい明るい賑やかさが漂う楽しいエピソードでした。
 ちょっと今回はネタが多すぎたので以下箇条書きで。

○いきなり始まる長屋の一同のご挨拶。それを受けて山ちゃん…じゃなくて銀さんは「耳」を相手にDJのノリでキャラクター紹介を開始(にしても銀さんの守備範囲の広さには恐れ入る)、さらにはおソラさんの年表解説とメタメタな展開の連発にいきなりノックアウトです。

○年表解説では遠山様罷免や玉屋清吉所払いなど、キャラの行く末に係るある意味ネタバレ部分を宣言してしまうのが、むしろ今後の展開を期待させて心憎いところです。しかし「他の番組」が「縁起悪い」って、あやまれ! 「妖奇士」の脚本家にあや…(ここで今回の脚本家を確認する)

○そしてネタは留まるところを知らず、PUFFYコスまで登場。女装兄弟…

○前回の源蔵のお母さんとの会話以来、微妙に心境の変化が生じているらしい青い女。(こちらの希望込みで)何やら人間味が出てきたようにも思えますが…が、それをあざ笑うように突如怪物に変化する彼女の腕。彼女の意志に反して変化した?(この腕、前から何かに似てると思ったら「ARMS」のジャバウォックだ)

○その頃、長屋では新左がご隠居から見せてもらったという設計図を元に作成した、今でいうヘリコプターの飛行実験に職人トリオがチャレンジしますが、さすがに人力ではうまくいかず…そんなことよりレオン・ジョルダーノって! ご隠居がサージェスの関係者でももう驚かないぞ。そしてこういうネタは好きなので、脚本家の方は楽しいのでもっとやって下さい(と、カメラ目線? で)

○その一方で清吉・駿平兄弟がは先週からの伏線である凧に乗っての空中発射実験にチャレンジ。凧に乗ってというと、白影さんのようにムササビのように凧に張り付いて、というイメージがありますが、さすがに発明兄弟らしくスマートなゴンドラを取り付けてのフライトです(まあ、そうでもなければエアロンチなぞできませんが)。打ち上げるモデルロケットは、清吉発案の四連ノズルと駿平考案のジャイロを連動させた優れもの。…欲しい人材だ。

○さて実験開始、というところに格好良く凧から出現したのは、清吉の周辺を嗅ぎ回っていた赤井様。が、そのドタバタのおかげで凧がコントロールを離れて漂流開始…しかし今回の赤井様は、シリーズ当初を思わせる普通に困った同心という感じでちょっと安心(?)しました。

○清吉たちを救うため立ち上がった天鳳天天は、黒衣衆(特に「腕」)に頼み込んで救出作戦開始。人間ピラミッド状態から、上の段が下の段を踏み台にして多段ジャンプ、最上段の天鳳が凧に辿り着こうとしますが――まあ、失敗するのがお約束。しかし三回も繰り返しバンクでやってくれるとは思いませんでした。大丈夫かマッドハウス! …じゃなくて、そんなに多段式ロケットの発想を刷り込みたいのか。

○このピンチに、自分の算学は実際には何の役にも立たないと落ち込む駿平。職人トリオが理論は至らないものの腕と経験でチャレンジする姿に劣等感を感じていた彼ですが――ここで清吉が珍しくお兄ちゃんぶりを発揮して駿平を激励。お前を信じる俺を信じろ!…とは言いませんが、駿平が机の上で考えた理論も、現実に繋がって、そこで活躍するためのものなんだ! という励ましに、駿平はゴンドラの周囲に等間隔に取り付けた花火を一斉点火して制動をかける作戦を立てます。

○まあ、一端うまくいったように見えた作戦も失敗するのがお約束…かどうかは知りませんが、そこに駆けつけたのは、ご隠居発明のスチームインジン搭載の新左のヘリコプター。ご隠居のバランスブレイカーぶりは相変わらずですが、駿平も立てて新左も立てる、物語の流れに即した展開でめでたしめでたし。


 と、冒頭のネタ連発にひっくり返りましたが、やはり今回もドタバタの中にそれぞれのキャラを立てたイイ話の中でロケット開発も進展させるという黄金パターンの今回。この手の開発もの(?)では、何となく現場至上主義で理論が軽視されるような傾向があるように思っていましたが、ここでは実際に手を動かす奴も頭を働かせる奴も、どっちが偉いのではなく、どっちも凄い! という素敵な結論で、実に良かったと思います。まあ、黒衣衆は報われませんでしたが…

 そんな一方で、上記の通り年表解説の中で先の展開を予告するような発言が出てくるのが何とも心憎いところ。年表(史実)ではこうだけど、この物語の中の現実ではこうなんだぜ! という時代伝奇ものの楽しさを描いていくぞ、という一種の挑戦状のように感じました。特に気になるのは玉屋清吉の所払い…元々の舞台では、本作における清吉は史実の玉屋清吉と完全にイコールではなく、モチーフにして作られたキャラ、という位置付けだったかと思いますが、アニメのスタッフ(というかメインライター)が、こんなおいしいネタをスルーするはずはないでしょう。どんなことになるのか、期待して待ちたいと思います。


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