« 「怪異いかさま博覧亭」 面白さは本物の妖怪コメディ | トップページ | 今週の「Y十M 柳生忍法帖」 一心同体、不死人二人? »

2007.08.08

「大江戸ロケット」 拾八発目「相手は神君の隠し穴」

 色々な意味でどん底展開から何とか上向きテイストになってきた前回を受け継ぎ、今回はレギュラーキャラ総出演でおソラ救出作戦に挑むという総力戦。話数で言えばまだ全体の三分の二を超えたところですが、何だかあと八話を残して最終回みたいな盛り上がりになってきました。
 あまりにも盛りだくさんだったので今回は箇条書き。

○凶悪な顔の清吉おソラの手配書を貼りだして世人に二人の凶悪ぶりをアッピールする赤井様。視聴者全員が突っ込んだかと思いますが、「女に骨抜きにされた」のはアンタだアンタ(まあ、人間、他人を煽る時には、自分が言われたくないことを相手に言う傾向があるようですが…)

○その手配書を鉄十の元に届ける役割を果たしたものの、残った熊に襲われた源蔵鳩…存在感が薄いは薄いなりに知恵を巡らせたのにメインライターにも疎まれた挙げ句こんなところで惨死とは(違

○遠山様のヒントを元に、町奉行ブログ(しかし何というネーミング…)のエントリを立て読みする天鳳天天。が、途中で見つけたメッセージは「しにがみはりんごしかたべない」…バカ! バカ! 敏樹! しかし、ねっと茶屋といい、メイドコスの天鳳といいポスタービームサーベル差したアキバ系天天といい、この辺りの展開は360度隙なくツッコミどころなのがもの凄い。

○それはさておき、二人が立て読みで見つけた言葉は「そらぬけあな」。つまり神君徳川家康が江戸城に作った抜け穴(…熊木赤針斎謹製?)におソラさんが捕まっていると…この時の「遠山様は…やっぱり金さんだ!」という天鳳の台詞が何げに泣かせます。ちなみに抜け穴から抜け出しては下々を徘徊していたという暴れん坊な将軍様がサンバを踊るというベタベタなギャグもありましたが、バックダンサーには何故か今は亡き源蔵の姿が…

○さてそんな動きがある一方、前回微妙に死亡フラグを立てていた銀さんは、単身鳥居様&黒衣衆に立ち向かってボコボコに。銀さん、不器用だねえ…とそこに現れたのは天鳳天天に、二人に引っ張られてきたスケバン刑事白波姿のお伊勢さんの小悪党チーム。ここでお伊勢さんの桜の代紋(あ、夜桜だからか)が唸って砂嵐を起こし、銀さんを連れて小悪党チームは撤退しますが、それにしても天鳳天天は中盤に入ってから大活躍だなあ…小悪党チーム結成の時の三人の会話がまた、時代劇してて良いのです

○その頃、青い女は分離した獣と融合しようとするも失敗、そんな中、おソラ救出に駆けつけた鉄十は偶然青い獣と対峙して…そのまま意気投合、スキップしつつ、何しに来たかすっかり忘れてどこかに消えていくのでした。ってそんなオチありか! 折角のじゅんさんの出番――鉄十のアクションみたかったのに! てゆうかさゆりって誰よその女! …青い女は相変わらず名無しなのに。

○ご隠居邸で目を覚ました銀さんに「男が余裕なくしたら格好悪いよ」と声をかけるご隠居…そしてご隠居と銀さんが向かった先は老中・水野忠邦邸。この時に「堀田様や土屋様(? じゃあ頼りにならないからね」と言いながらご隠居が見せる黒い表情がこれまたいい。そして銀さんのディバイディング鍵十手で連れ出された水野様は、ご隠居の顔を見るや、不倫相手が家に押し掛けてきた男みたいなことを言い出しますが…この二人の過去に一体何が<微妙に誤解を招く表現

○そして始まる救出作戦。以前に登場した人力カタパルトでロケットからの脱出ポッドを打ち上げるという、おりくの花火テロという陽動があるとはいえ豪快にもほどがある作戦ですが、まあ、幕末になると江戸城の警備もザルでご金蔵破られたりしていたようですからこれはこれでOKでしょう。もともと存在を忘れ去られているような涸れ井戸が目的地でしたからね。

○一方、なんか微妙にエロいことを言い出すお伊勢さんを連れて天鳳天天が向かったのは赤井宅。微妙にせこいっちゃあせこいですが、これが思わぬ大発見につながるとは…そう、布団の下から出てきたコレクションがもう大変(そっちかい)。さすがは死体や獣に萌える男…というかショタ声の弟は用心した方がいい、などと色々と衝撃的だったもので、獣に見せかけた時の凶器が発見されたのをスルーしそうになりましたが、これでついに赤井の悪事が暴かれることに…そして現れた青い女に単身立ち向かうお伊勢さんが男前すぎます

○遂に抜け穴で再会した清吉おソラ。牢を挟んでお互いの気持ちをぶつけ合いますが、純情と天然で、何だかおぼこいな君たちは。しかし異文明同士の交流をこういうスタンスで描く作品は、それこそ山のようにありますが、やっぱりベタでもいいものはいいですね。「驚いたのは本当のことを知らなかったからだ」という台詞もまたいい。いなせってのはどうかと思いますが

○そして何だか急にイイ奴になった赤井様が牢を開けてくれて牢から脱出できたおソラを連れて逃げようとする清吉。赤井はその背中に短筒を向けてバァンと…これ、舞台版の粟根さんが同じことやったら絶対信じてもらえなさそうですが(たぶん言った直後に「信じられるか!」とボコられる)、アニメ版の川島氏の声で言われると一瞬信じそうに…なったのは私だけか。何はともあれ、気になりすぎるヒキで次回に続く。


 と、物語の構成上仕方なかったとはいえ、色々とスッキリしなかった展開の多くが覆され、一転、実に熱い展開になってきた今回。
ここであまり大マジメになっても照れくさいものがありますが、そこはいつも通りふんだんにギャグやパロディを取り込むことにより、物語のテンションにうまく緩急付けているのはさすがといったところでしょう。
 何よりも、風来長屋チーム+おりく、小悪党チーム、そしてご隠居と銀さんと、それぞれが自分の出来ることを尽くしておソラさんを助けるために尽力するというのは実に心躍る展開です。個人的には職人連中があまりにもあっさり気持ちを改めてしまった気がしないでもないですが、まあ江戸っ子らしいということでいいか。

 が、個人的には、鉄十がその輪の中から今回ほとんど出オチ状態で退場してしまったのが何とも残念で…大河ドラマで一瞬ご尊顔を拝めたとはいえ(関係ねえ)、橋本じゅんさん分があまりにも不足しているので、次回こそは鉄十の活躍をどうか…出番があってもそれはそれで悪い予感しかしませんが。


関連記事
 今週の大江戸ロケット


関連サイト
 公式サイト
 公式ブログ

|

« 「怪異いかさま博覧亭」 面白さは本物の妖怪コメディ | トップページ | 今週の「Y十M 柳生忍法帖」 一心同体、不死人二人? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/16044056

この記事へのトラックバック一覧です: 「大江戸ロケット」 拾八発目「相手は神君の隠し穴」:

» 大江戸ロケット・第18話 [たこの感想文]
「相手は神君の隠し穴」 南町奉行所に「血吸いの化け物」として囚われたソラ。そして [続きを読む]

受信: 2007.08.08 00:58

» 大江戸ロケット「相手は神君の隠し穴」 [朔夜の桜]
神君(しんくん)と読むそうです。 随分悪どい顔に。。 骨抜きはアンタだろ(笑) いつになったら鳩から戻れるんだろうねぇ。 本編レイアウトとか残ってら。 頑張れスタッフさん(o^-')b すみませんねぇアニメ感想にすらならないブログで。 そんなツンツンしないでよ。 サンバな方が有名ですよね(ププッ) ほんといい人ばかりの長屋。 コスプレで片付く問題じゃないから! 姉弟だったの?(今更) 数的優位にたつとは卑怯ですよ〜。 退場反対!! 仮面ダサッ(失礼) スケバン刑事だったの姐さん! さす... [続きを読む]

受信: 2007.08.08 13:47

» 「大江戸ロケット」18話 相手は神君の隠し穴 [蒼碧白闇]
銀次郎はなんかうまいことソラを逃がす算段をつけるのかと思ってたらそんなことはなく死ぬつもりだったのか。 器用なようで不器用な人だな。 天鳳たちに助けられて、ご隠居と共に水野様に会いに行ったけど水野様から何かして... [続きを読む]

受信: 2007.08.08 16:11

» 『大江戸ロケット』#18「相手は神君の隠し穴」 [ジャスタウェイの日記☆]
「そらのぬけあな」 おソラを助けることにした清吉たち! 長屋のみんなとおりくなどの手を借りて、陽動作戦を引く中 遠山からの情報を頼りに城の抜け道へたどり着く。 「もう一緒にはいられない。驚いただろう。私の... [続きを読む]

受信: 2007.08.08 21:52

» 大江戸ロケット 一八発目 「相手は神君の隠し穴」 [気ままに日日の糧]
赤井!何と卑劣な!!清吉とおソラさんを逃がすような言動をしながら、後ろから撃つ [続きを読む]

受信: 2007.08.19 19:45

« 「怪異いかさま博覧亭」 面白さは本物の妖怪コメディ | トップページ | 今週の「Y十M 柳生忍法帖」 一心同体、不死人二人? »