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2007.10.04

「超忍者隊イナズマ!! SPARK」 山崎真実ってなかなか…

 スーパー戦隊もののスタッフ・キャストによるSFコメディ時代劇として一部で話題を呼んだ「超忍者隊イナズマ!」の続編が「超忍者隊イナズマ!! SPARK」。スタッフはほぼそのまま、キャストの約半分を入れ替えて臨んだ続編ですが、さて…

 (作中で)大ヒットした前作に気を良くして続編を制作することとなった2077年のTV局・マジカルTV。しかしその主演女優・三島つばめ(山崎真実)はコネで押し込まれた編成局長の娘で演技はダメダメ、しかも困ってる人を見ると「ほっとけなーい」性格で、現場をひっかき回してばかりという状況でありました。
 と、そのつばめがアクシデントからタイムトリップ、前作の舞台となった江戸時代に迷い込んでしまいます。そこでつばめが出会ったのは、今にも死にそうな暗い影を背負った青年忍者・ハヤテ(高橋光臣)。「ほっとけなーい」とハヤテに興味を示すつばめですが、(当然)ハヤテはガン無視…
 一方、続発する大名殺しを追っていた先代イナズマの細松(橋本淳)と寒吉(松本寛也)の前に現れたのは、奇怪な鎧武者。彼らこそは、ハヤテの姉を殺した仇であり、地球侵略をもくろむと宇宙人の尖兵でありました。
 ハヤテの悲しい過去を知ったつばめは、何とか彼の力になろうとしますが、ハヤテはすでに円盤と刺し違える覚悟。頼みの綱のイナズマも敵の前に屈した中、果たしてつばめは――

 複数ヒーロー体制だった前作に比べると、ぐっとつばめとハヤテに焦点を絞った本作、アイドル話の鬼・荒川稔久脚本らしく、ベタではあるものの往年のアイドル映画チックな内容となっていて、それなりによくまとまっていたかと思います。
 特に、山崎真実の嫌みのない程度に明るいキャラクターは、基本鉄面皮の高橋光臣とよいコントラストとなっていて、個人的には正直さほど期待していなかったこともあって嬉しい驚きでした。山崎真実ってなかなかいいじゃないと思えるくらいに…(あのイ゛~声が微妙に地だとわかったのはちょっとフクザツですが)。
 そして相手役の高橋光臣の方は、予想通り異常なまでに時代劇に違和感なし。どう見ても忍者というより侍でしたし、思ったほど活躍しなかったのがちょっと残念でしたが、まず期待通りの存在感で満足しました。
 ついでに残念といえば菊地美香の出番が前回以上に少なかったのですが、山崎真実とのもンの凄い身長差を強調するかのようなシーンがあったので良しとします。塚田Pの鬼!

 閑話休題、本作は言ってしまえば前作同様相変わらずのプログラムピクチャー、日曜日の朝に放映されている特撮ものを時代劇風味に味付けしたようなものではあり、時代劇を楽しみにすると…ではあります。
 しかし上記の通り主演カップルの魅力はきちんと出ていましたし、ビデオ特撮もの(とでも言えばいいのかしら)の中では、やはりスタッフ・キャストが群を抜いているだけあって映像的に出来のよい部類であって、本作が対象としている視聴者層であれば、まず楽しめる作品だと思います。

 ただ――肝心の敵役である宇宙人のキャラクターがどうにも今一つ二つなのがいただけない。頭の中身はニコチャン大王並みなのに、愛嬌はなくて無駄に戦闘力があるという、魅力のない敵役を絵に描いたような連中で、設定に捻りや必然性のあった前作に比べるとどうにもこうにも…あまりこういったところでマジになるのも野暮というものですが、チープなキャラを演出しようとして本当にチープになっちゃった感がひしひしとします。

 おそらくは来年も続編があるのではないかな、という気もしますので(いやあって欲しい)、つまらないところでポイントを落とさずに、今後とも楽しいプログラムピクチャーを見せていただきたいものです。
 そして高橋光臣はもっと時代劇に出て欲しいと心から思います。


 そしても一つ、ラストの別府あゆみはある意味必見。あまりにもインパクトがあり過ぎて、何だか本編の印象をすっかり持っていかれる危険性すらあります。あのくねくねっぷりはヤバすぎます。


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