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2007.11.20

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 魔女ヒロインの面目躍如?

 一週空いただけなのにずいぶん待たされた感のある「Y十M 柳生忍法帖」ですが、前回は、十兵衛と銅伯のファーストコンタクトで十兵衛が敗れるという衝撃的なラストだったのだからムリもない話。さしもの十兵衛とて両刀を奪われてはいかんともし難いはずですが、さてどうなるかと思えば…

 意外とあっさり降伏してしまいました。思い切りがいいというか、それだけ銅伯の実力が身にしみてわかったということでしょうか…あるいは、痛みでふるふるしながら解説する銅伯(剣撃に対してはおよそ無敵と思われる「忍法なまり胴」(not銅)ですが、やっぱり痛いものは痛いというこの描写がなんだか微妙におかしい)を目の当たりにして、ようやく銅伯と天海の関係を納得できたということでしょうか。

 とにかく、十兵衛のギブアップに喜んだのは二本槍、お前ら素手の相手に喜んで打ち込むなよ! と言いたくなるような勢いで十兵衛に襲いかかりますが、それを止めたのは意外な人物――おゆら様。
 しかし彼女が突然仏性に目覚めたわけでは当然ありません。このまま殺したり拷問にかけたりするのはたやすいが、十兵衛のようなタイプにそれは面白くない、その前にたっぷりいたぶって人間性を貶しめ尽くして、それを観て高笑いしてやろうという、まあ要約すればそんな感じです。

 ここしばらく、登場しても何だかのほほんとした表情が多く、すっかり可愛いキャラとなっていたおゆら様ですが(もちろんそれも彼女の一面なのでしょうが)、しかしこれまでの所業は、加藤明成にも匹敵するほどのおぞましいもの。ここに来て、素晴らしいドSっぷりが発揮されそうで、いかにも山風魔女ヒロインの面目躍如といったところでしょうか。ええい、ドSだったら千姫様だって負けてはいないぞ!<比べてどうする
(と、話には関係ないのですが、せがわ先生の画で山風聖女ヒロインも見てみたいと思ってしまいました。朧はちょっと違うしね…)。

 …が、一瞬ポロッと本音っぽいものをもらしてしまうのが何だかちょっと可愛いところ。むしろツン発揮?

 そしておゆら様の妖しい笑みが男性読者サービス(ってほどでもないですが)とすれば、女性読者サービスは緊縛された十兵衛が虹七郎の手で着衣を引き裂かれるシーンでありましょう。いや、要するに身体検査されるんですが。

 それはともかく、十兵衛が連行されていったのは城内某所、雪地獄。御簾の向こうには女性のシルエットが見えて、何やら妖しげな雰囲気ですが、江戸の花地獄が「地獄」の名に相応しい酸鼻極まりない場所であったことを考えれば、この会津の雪地獄も、おおよそ真っ当なものではないことが想像できます。

 さて剣難の次に十兵衛を待つものは…というところで以下次回。
 今まで十兵衛のターンであったのが、今回からは芦名衆のターン、というかおゆら様のターンという状況ですが、さてこの状況から一体どうすれば十兵衛のターンに戻るのやら…ずっとおゆら様のターン! でも青年誌的には良いのかもしれませんが、お話的にはちと困りますしな。


 ちなみに今回、連行されていく十兵衛が「しまった」と漏らすシーンが、(今週の)絵だけ見ていると、一体何に対して後悔しているのかわかりにくいのですが、これはどうなんでしょうね。

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