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2007.12.18

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 今度こそ貞操の危機?

 前回、十兵衛先生あわや貞操の危機!? というところで終わったのを受けての今週の「Y十M 柳生忍法帖」、酒の酔いとおゆら様の指嗾で集団貞子状態と化した雪地獄の女たちに迫られた十兵衛ですが…

 と、そこで皆の前に立ちはだかったのは、その女たちの中の一人。
 自分自身が助かるために、明成を倒し会津を救いに現れた十兵衛を犠牲にしてよいものか、という彼女の叫びは、無惨にも銀四郎の槍に断たれましたが、しかしすでに地獄にいる女たちにとっては、死こそが救いということでしょうか。むしろ殺してくれと銀四郎の方に向かいます。

 もちろんこれを見過ごしにできぬ十兵衛はこれを庇おうとし、嗚呼十兵衛の命もここに消えるかと思われたとき、ストップをかけたのはまたしてもおゆら様。
 死にたいという者を殺すのはつまらないというのは、これはドSなりの理屈ではありますが、本当にそれだけかな?
 何だか微妙にツンデレ感漂う最近のおゆら様ですが、しかしその後に淫蕩な表情で名を挙げたのは、「獣心香」なるもの。その名を聞いた女たちが青ざめ、バカ殿が握り拳作るほどのその香の効果とは…

 まあ名前を見ればだいたい予想がつきますが、これは一種の媚薬。それも只の代物ではなく、一度この煙を吸えば、もうここでは説明できないほどの大変なこととなってしまうという…
 そんなあさましい状態になるくらいなら、と、牢の女たちが舌を噛み切ろうとするその効果たるや推して測るべしですが、そんな女たちに対して十兵衛は、せいぜい派手なところを見せてくれ、と意外なセクハラ発言。

 何たる破廉恥! と思ったのは一瞬、その後に続いたのは、女たちがどんな状態になろうと決して笑わない――つまりは、己の意志でない姿を見せる彼女たちの姿を決して嘲らず、受け止めるという――言葉でした。
 さすがは十兵衛先生、剽げた、しかし真摯な言葉で女たちが自殺するのを防ぐその姿は、やはりヒーローとしか言いようがありません。この件、原作ではさらっと描かれているのですが、漫画ではこの二つの言葉を口にする時の表情の違いがしっかりと描かれていて、十兵衛の強さ、優しさがよりはっきりと描かれていると言えます。

 しかしそれでも十兵衛は自由を奪われて牢の中という状況は変わらず。三日かかるという獣心香練成も終わり、遂に魔の香が炊かれて十兵衛の貞操も今度こそ危機? というところで以下次号。
 …これはどう考えても大変な場面で越年しそうな状況ですなあ。

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