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2008.01.29

「鞍馬天狗」 第二回「宿命の敵」

 第一回についてはかなり厳しい感想を書いてしまったNHK木曜時代劇「鞍馬天狗」ですが、慣れてきたのか私の目の曇りが晴れてきたのか、第二回はなかなか面白く見ることができました。

 第二回の原作は「銀煙管」。主人公・倉田典膳こと小野宗房の叔父であり、佐幕方の公卿であった小野宗行が何者かに殺害され、宗行の娘・白菊姫は鞍馬天狗を疑います。
 が、天膳の子分格となった掏摸・黒姫の吉兵衛が、犯行現場に落ちていた銀の煙管を見つけたことで真犯人は桂の同志・中原富三郎と判明。天膳は白菊姫の仇討ちの介添えとして中原との立ち会いの場に向かいますがそこで待っていたのは意外…というストーリーであります。

 今回ユニークだったのは、天膳も加わった桂の同志の中に、中原富三郎のようなテロルの凶刃を振るう血に飢えた男が設定されていたこと(まあ、キンノーなんて実状はこういう奴の方が多かったんではないかと思いますが<偏見)。
 私が第一回を見て違和感を感じたのは、あたかも新選組(佐幕)の側だけが悪とも取れる描写がされていたのが主たる理由なのですが、今回、中原のような人間が登場することで、そんな単純な物語ではないことがはっきりと示されたようで、ちょっと安心しました。

 さらに面白かったのは、この中原を討ったのが、天狗でも白菊姫でもなく、近藤勇であったことで――いかにも強そうな山口馬木也演じる中原を貫目で圧倒する姿が、緒形勇のキャラクターをくっきり立ていた点もさることながら、共に天狗の敵である者同士が相争うという構図が、なかなかに象徴的で良かったと思うのです。

 第一回を見たときには、天狗と新選組の正義の相対性を描いて欲しいと思ったのですが、むしろこの場面では、悪…というか暴力の相対性を描いているのが、実に興味深く感じられた次第です。
(さらに言えば、宗行を斬った中原と、天狗が同じ覆面の剣士であるというのも、何やら象徴的な気がいたします)

 もっとも、感心させられた一方で天狗の登場シーンは相変わらず微妙なエフェクトなのが残念。
 どうせやるのであればタイトルバックの影絵(五重の塔の屋根の上で鞍馬天狗が馬にまたがっているという仰天のビジュアル)を実写でやるくらいの破天荒さが欲しい…というのも大概タチの悪いファンぶりで恐縮ですが、そういった方面も期待しているところです。


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 「鞍馬天狗」 第一回「天狗参上」


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