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2008.02.07

「戦国戦術戦記LOBOS」第二巻 いよいよ見逃せない作品に!

 戦国の傭兵集団「狼」の活躍を描いて、第一巻発売以来、新人離れした完成度で時代コミックファンの間で好評を博していた「戦国戦術戦記LOBOS」。その第二巻は、戸隠衆の抜け忍とその狩りを請け負った市蔵ら「狼」の面々との死闘を描くエピソードと、織田と上杉と一向衆の緊張高まる北陸において、上杉方の柿崎景家暗殺を請け負った「狼」が、伊賀の最強戦闘部隊・日隠衆と激突するエピソードの二つが収録されています。

 第一巻同様、そのクオリティは高いレベルをキープしている第二巻ですが、市蔵たちと同等以上の戦闘力を持つ忍者たちの登場によるアクション面がパワーアップしたことに加え、主人公・市蔵の過去の一端が明かされたこと――そしてそれがアクション面とも直結しているのですが――によるドラマ面の充実もあって、隙のない完成度と言えます。
(個人的には、アクション面において、最初のエピソードの相手である忍者が、時代ものとしては反則級の攻撃である市蔵の超遠距離からの精密狙撃を破った理屈が、実に忍者ものとしての説得力に溢れていて好印象)

 第一巻に比べると、バトルものとしての色彩が相当強くなってはいますが、同じ作品の中でこれだけの振れ幅を持たせられるのは、プロフェッショナルという一定の枠さえ守れば、その中でストーリーに様々なバリエーションを持たせることが可能なプロフェッショナルものの強みというものでしょう。

 また、この巻では、歴史上の人物が登場し、また物語の設定年代が明示されており、現実の歴史のうねりの中で、果たして市蔵が、「狼」がどのような役割を果たすかも、実に興味深いところであります。
 個性豊かなキャラクターたちに、クオリティの高いアクション描写とストーリーテリング、それに史実とのリンクも加わって、いよいよもって見逃せない作品になってきたと言って良いかと思います。


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