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2008.03.04

「チョンマゲ江戸むらさ記」 思わぬところで時代劇史

 「チョンマゲ江戸むらさ記」というタイトルでわかる方はピンとくると思いますが、ペリー荻野先生&ほりのぶゆき先生コンビの時代劇エッセイ集であります。
 「関西じゃらん」誌に1997~2006年に連載されたエッセイと、それを2008年の現在読み返しながらのお二人のコメントのカップリングというスタイルで、いつものことながら軽妙にしていい意味に気の抜けた時代劇話が楽しめるという趣向です。

 内容的には、ペリーさんの風間杜夫ネタ、ほりのぶゆきの特撮ネタにホモネタ(表紙のど真ん中のカットからして…)と、定番のネタも多いのですが、面白いのは連載当時のリアルタイムを追った部分がほとんどであるところ。
 俳優の訃報に接して過去作を振り返ったり、ブレイク前夜のマツケンサンバや、今や黒歴史の感すらある石坂浩二の五代目黄門、珍しいところではいしだ壱成の「大江戸ロケット」降板など、期せずして、この十年間の時代劇史的な部分があり、三十年前、二十年前に比べれば相当に寂しい時期であったと思われるこの十年間にも、このようなことがあったのか、という驚きがありました。
(まあ、故人となった時代劇俳優たちがあの世からコメントを寄せるという趣向の最終回で、丹波哲郎(当時はご存命)がオチになっているのは出来過ぎの感がありますが…)

 また2008年のコメントの方は、居酒屋で飲みながらダベっているかのような放言ぶりが素晴らしい…というか危険球(伊吹吾郎のところでホ○話を振ったり)が多すぎるのもまた愉快。

 まあ、コアな時代劇マニアが読んでどう思うかは別として(一般誌連載ということで、これでも色々と押さえていると思いますしね。というより、いつもながらお二人の「コアな話題を一般層に楽しめる内容に翻訳する」スキルには感服いたします)日頃のアレコレを忘れてゲラゲラ笑う分にはうってつけの一冊かと思います。


 しかし「幻之介世直し帖」と三谷幸喜の「女ねずみ小僧」は見たかったなあ。今だったら絶対全話レビューするのに…


「チョンマゲ江戸むらさ記」(ペリー荻野先生&ほりのぶゆき 辰巳出版) Amazon

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