« 「ちんぷんかん」 生々流転、変化の兆し | トップページ | 魔人ハンターミツルギ 第07話「動く大要塞ロードス!!」 »

2008.04.08

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 善魔倶に斃る

 遂に魔人銅伯も奥の手を出し、いよいよ決戦の時と言うべき「Y十M 柳生忍法帖」。銅伯は、幻法夢山彦で呼び出した天海をいわば人質に、十兵衛に、沢庵に、そして徳川の世に最後の呪いをかけようとしますが…しかし。

 これまでは銅伯の術に苦しめられるだけであった天海が、ここで初めて銅伯と向き合います。そして天海は、将軍への血脈相承を断念してでも、銅伯を倒すと語るのですが――つまりは、それは、自らの命を捨てることで銅伯の不死身を封じるということにほかなりません。
(と、原作ではここで天海が命を捨てる決意をした理由を語る印象的な台詞があったのですが…オミットは非常に残念)

 それを知ってか知らずしてか、天海の死で生じた銅伯の隙を突いて、真っ向から拝み打ちの一刀を放ったのは十兵衛であります。
 このシーン、一ページブチ抜きでしたが、本当に「猛然と」という表現を画にしたらこうなる、と言うべき素晴らしい迫力。せがわ先生が元々得意とするCGの独特の質感に、荒々しい筆の描線が相まって、「動き」というものを強く感じさせます。

 さて、銅伯の死=天海の死であることを知る沢庵にとって、この展開はショッキングなものであろうとは思いますが、それに沈んでいるひまはない。沢庵はおとねを連れて雪地獄の女たちを救いに、十兵衛は、もちろん五人の堀の女たちを救いに、それぞれ行くことになります。
 そしてその十兵衛を見送るのは、もはや余命幾ばくもないおゆら様…切ない。そしてそれを見やるおとねさんの表情も…(これは漫画ならではのナイスな表現ですが、でも先週から気になってたんですが鼻血くらい拭いてあげようよ)

 そして地下祭壇を飛び出した十兵衛は、今度は「颶風のように」という表現が思い浮かぶような勢いで、立ちふさがる芦名衆を薙ぎ倒して一路地上へ――
(本当に、この辺りのアクション描写は、確実に「バジリスク」よりも進歩しているやに感じられます)

 というところで一週お休みが入って、再来週から最終章突入。ここから先は、原作では、誇張抜きで全てが名場面、全てが名台詞と言うべき神懸かり的完成度だったのですが、さてそれをどのようにビジュアライズしてくれるのか…不安はありません。期待感のみがあります。

|

« 「ちんぷんかん」 生々流転、変化の兆し | トップページ | 魔人ハンターミツルギ 第07話「動く大要塞ロードス!!」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/40809652

この記事へのトラックバック一覧です: 今週の「Y十M 柳生忍法帖」 善魔倶に斃る:

« 「ちんぷんかん」 生々流転、変化の兆し | トップページ | 魔人ハンターミツルギ 第07話「動く大要塞ロードス!!」 »