今週の「Y十M 柳生忍法帖」 ここでわざわざ助九郎
隻眼vs隻腕、その決戦の結果は!? というところでGWに入ってしまった「Y十M 柳生忍法帖」。十兵衛の隻眼の上からはツ、ツーと鮮血が垂れてきて、これは一体…
言うまでもなく顔、というか頭は急所、少しでも深く刃が入れば即死という危険部位ですが、しかし十兵衛は不敵な表情であの名台詞を!
「おれは無いものを失い…おまえは有るものを失ったなあ…」
いやーこの台詞までオミットされたらどうしようかと思いましたが良かった良かった。
そして「あるものを失った」虹七郎の方は…なんだか生まれたての子馬のようにプルプルしております(そして今回終わるまでそのままフォローなし。これはひどい)。
そんな虹七郎は放っておいて、磔にされていたさくら(髪結構伸びた?)を解き放った十兵衛、他の四人も助けてあげればいいのに、ここで群衆に対して、刀のスローを要求です。
ここでまた微妙に目立ったのは謎の軍学者、真っ先に鞘込めに刀を投げ入れますが、これに続いて他の群衆も刀を何本か…しかし、ここで原作の印象的なシーン――制止しようとした芦名衆に対し、今度は抜き身の刀が何本も降ってくる――がカットされているのは一体どのような理由なのか、合点がいきません(原作の地の文でも言われてるように、普通は無理っぽいから?)。
合点がいかないといえば、それ以上なのは鉄砲隊に指示を出したのが明成なのがまた残念。原作では虹七郎の決定的な敗北宣言として効果的に使われていた部分なのですが、これがまた妙な感じにアレンジされているのは、うーんどうなのでしょう。
(あと、これに対する十兵衛の「卑怯っ」という台詞も短いながら格好良かったんですがそれもオミット)
と、単なる原作ファンのいちゃもん付けになってきましたが、ラストではこの窮地に木村助九郎が、なんと見開きで登場。いやー原作でも大好きなシーンでしたが、ここでわざわざ助九郎というのが、山風ファン、せがわファン的には何とも意味深に感じられます。いや、考えすぎでしょうけどね。
まあよそ見はよすとして、おそらく本作もあと二回で完結。ここにきて一週空いてしまうのが本当に残念ですが、一気呵成に見事な結末を迎えることを期待しましょう。
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コメント
長く描いているうちにせがわ先生の虹七郎に対する情が強くなって『俺虹七郎』像がいつの間にかできあがったのかもしれないですね。
彼はきっとそのような卑怯な手を使う人物ではないはずだ・・・
みたいな感じで。
コミックスで描かれている虹七郎のキャラのみから判断すると、このアレンジは自然な流れかなとも感じました。
投稿: 伯爵 | 2008.05.14 18:47
な、なるほど…そういう考え方もありましたか…
晩節を汚させぬためのアレンジとは!
言われてみれば虹七郎、妙にいきいきとしていましたね。
投稿: 三田主水 | 2008.05.14 23:41