« 「遺恨の譜 勘定吟味役異聞」 巨魁、最後の毒 | トップページ | 「戦国戦術戦記LOBOS」第3巻 人間とは、真のプロフェッショナルとは »

2008.08.03

「太王四神記」 第17話「冷たき慈悲」

 相変わらず思い出したように感想を書いてますが、感想を書いていない週もやっぱり面白いです「太王四神記」。
 今回は四神を求める旅から帰ったタムドクたちが、事実上火天会に制圧された首都に乗り込んでの決戦、タムドクと火天会大長老との剣術対妖術の直接対決もあって、ほとんど最終回のようなテンションでの大活劇でありました。

 数多くの城を落とし、青龍の神器を手に入れて帰還したタムドク軍を待っていたのは、軍は城内に入れず、王のみ城内に入って禊ぎを受けるべし、という神殿の通達。
 当然これは火天会の罠、利用していたヨン・ガリョに公然と叛旗を翻して本性を剥き出しにした大長老は、重臣たちをガリョの屋敷に閉じ込め、さらには北魏軍を高句麗に迎え入れようとしていたのでありました。

 正直なところ、四神の神器争奪戦がまだ白虎を残しており、まだ決着していなかったため、首都での決戦もまだ先のことと思っていたのですが、ここにきて事態は風雲急。一話丸々使っても良さそうだった神殿でのタムドクとキハの再会と決別をある意味前哨戦にして、あとはひたすら城内に突入したタムドク軍と、火天会の赤忍者たちとの乱戦乱戦また乱戦。
 相変わらず先頭に立って行動しすぎるタムドク(単独行動する癖を治してくださいと遂に苦言を呈されてしまったのに爆笑)と武闘派のチュムチ、それにスジニの三人が赤忍者を相手に大暴れの展開は、なかなか爽快でありました。特にアーチャーなのに近接戦も強いスジニかわいいよスジニ。

 そして遂に諸悪の根源、火天会長老と対峙するタムドクですが――ここまで延々と書いてきて何ですが、今回のメインはここから。もうとにかくこの大長老が素晴らし過ぎる。
 一目で悪の妖術師とわかるビジュアルにも一層磨きがかかり(どう考えてもヒロインよりも衣装持ちですこの人)、まさにラスボスの貫目。見てくれだけでなく、黒い瘴気じみたオーラを操って、人質に取った重臣を手も触れずに捻り殺したり、タムドクの刃を目の前で絡めとって弾き返したりと、妖術をバンバン使って暴れ回ります。
 何よりも、この役を演じるチェ・ミンスと、声を当てる俵木藤汰の演技が素晴らしく、ラストのタムドクとの一騎打ちは、ビジュアル・テンションともに「俺が見たかったのはこれだよ!」という気分で大いに興奮いたしました。
(以前から繰り返していますが、ここまで「悪い朝鮮妖術師」が大活躍するドラマが今まであっただろうか!? …いや朝鮮妖術師自体、普通出てこないですが)

 結局、発動した青龍の神器のパワーにより大長老がリングアウトしてしまったのが残念でしたが、まあここで本当に退場されても困るのでこれはよし。 首都から火天会を追い出し、重臣たちからも信頼を得てめでたしめでたし…という一方で、残る白虎の神器を巡って、ライバルであるホゲは不穏な動きを続けて…というところで、いよいよ物語は終盤戦に突入でしょうか。今回を上回るテンションの高さが今後も見られることを期待します。


 ちなみに本作、来年宝塚で舞台化されるのですね。朝鮮、妖術、それに宝塚――これはどう考えてもあの作家が動くとしか思えないぜ…

関連記事
「太王四神記」 第01話「神の子 ファヌン」
「太王四神記」 第02話「チュシンの星」
「太王四神記」 第10話「玄武の目覚め」

関連サイト
 NHK 総合テレビ公式
 NHK BShi公式

|

« 「遺恨の譜 勘定吟味役異聞」 巨魁、最後の毒 | トップページ | 「戦国戦術戦記LOBOS」第3巻 人間とは、真のプロフェッショナルとは »

コメント

>ちなみに本作、来年宝塚で舞台化されるのですね。朝鮮、妖術、それに宝塚――これはどう考えてもあの作家が動くとしか思えないぜ…

柳生大作戦第2回がすでにそんな感じになってますがな。
怪鳥ロプロスとかそんなのはどうでもよくて。

投稿: まさ影 | 2008.08.04 00:50

柳生大作戦の感想も近日アップしますです。
ちょこちょこタムドクに触れてるのがドキドキしますわい。

投稿: 三田主水 | 2008.08.06 00:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/42052484

この記事へのトラックバック一覧です: 「太王四神記」 第17話「冷たき慈悲」:

« 「遺恨の譜 勘定吟味役異聞」 巨魁、最後の毒 | トップページ | 「戦国戦術戦記LOBOS」第3巻 人間とは、真のプロフェッショナルとは »