« 「大英雄」 金庸ファン必見の快作…? | トップページ | 「禁裏御みあし帖」 普通のおっさん、天下を揺るがす »

2008.09.19

「舫鬼九郎」第1回 帰ってきたオールスター時代劇!

 一時期は一体どうしたんだろうと思っていた「コミック乱ツインズ」誌ですが、ここに来て新連載攻勢がスタート。その第二弾はなんと高橋克彦先生の「舫鬼九郎」の漫画化、絵師を担当するのはベテラン岡村賢二先生であります。

 舞台は江戸時代前期、吉原近くで、背の皮を剥がされた若い娘の惨殺死体が発見されるところから始まります。その場で曰くありげな男たちを目撃したのは、かの侠客・幡随院長兵衛。男たちを追った長兵衛の前に現れたのは、短筒を操るカブキ者・天竺徳兵衛、隻眼の剣鬼・柳生十兵衛、そして異装の美剣士・舫鬼九郎だった――

 というわけで第一回はメインキャラクターの顔見せ興行といったところか、タイトルページに登場している五人のレギュラーのうち、高尾を除く面子が全員登場し、なかなか賑やかな内容となっています。
 もともと原作は、当時の有名人がほとんどオールスターキャストで登場する豪華なエンターテイメント時代劇、理屈抜きで楽しめる伝奇活劇だったのですが、そのノリは、この漫画版第一回からも感じることができます。

 さてそんなキャストの中で、ほとんど唯一架空の人物である鬼九郎ですが、しかし、周囲に負けない存在感のキャラクターであることは一目瞭然。美しい相貌に似合わぬ――あるいは似合いの――人を食ったような不敵さに、「緋い炎の動きに因んで緋炎」なる剣技の冴え、そして何よりも、印象的なのはその服装であります。
 その服装というのが、着流しの下に、西洋のワイシャツを着た、ニューウェーブにもほどがあるファッション…原作の時点でもインパクトがありましたが、漫画で見てみるとやはりインパクトがある――だけでなく、結構格好良く見えるのは岡村先生の筆のマジックでしょうか(しかし、このファッションにも理由があることが今後明かされることになるのですが…)

 原作は1991年から翌年にかけて連載された作品であり、約十五年ばかりも昔の作品ではありますが、しかし、内容の方は全く古びたところはなく、今読んでも楽しめる作品であるのは間違いない話。それを、同誌で笹沢左保の「真田十勇士」を見事完全漫画化して見せた岡村賢二先生が描くのですから、これは期待してよいのではないでしょうか。


 …これを期に、六年くらい連載が続いている原作最終章「鬼哭鬼九郎」も完結すればよいのですが。

|

« 「大英雄」 金庸ファン必見の快作…? | トップページ | 「禁裏御みあし帖」 普通のおっさん、天下を揺るがす »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/42521244

この記事へのトラックバック一覧です: 「舫鬼九郎」第1回 帰ってきたオールスター時代劇!:

« 「大英雄」 金庸ファン必見の快作…? | トップページ | 「禁裏御みあし帖」 普通のおっさん、天下を揺るがす »