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2008.09.21

「逃亡者おりん 紅蓮の章」 正しい続編スペシャル!

 諸国を巡礼としていたおりんは、清国使節団の中に、根来で暮らしているはずの娘・お咲の姿を目撃する。使節団に潜入したおりんが見たものは、かつて討ったはずの宿敵・植村道悦だった。手鎖人を率いて幕府転覆を企む道悦に囚われ、再び手鎖をはめられたおりんの運命は…

 21世紀なのにむせ返るほどの70年代テイストが魅力だった「逃亡者おりん」…約二年前にテレ東系列で放映された連続TV時代劇が、二時間スペシャルとして帰ってきました。それも二週連続! …一体何があったのでしょう。

 今回のスペシャルは、TVシリーズのその後の物語、完全な続編。刺客人集団・手鎖人として育てられたおりんは、TVシリーズラストにおいて手鎖人頭領にして宿敵・植村道悦を倒し、自らを縛る手鎖を断ち切ったはずなのですが…
 スペシャル第一回目であるこの「紅蓮」の章は、手鎖人の残党を狩る老中直属の戦闘集団「紅蓮」が跳梁する一方で、手鎖人の虎の穴ともいうべき地・夜叉が峰では新たなる手鎖人軍団が暗躍を開始。そしてその双方の背後で糸を引くのは、やっぱり生きていた道悦様――というわけで、ある意味、実に正しい続編スペシャルものストーリーであります。

 娘を人質に取られたおりんは道悦に囚われ、再び手鎖をはめられてしまった上に、清国人コスをさせられてエロ奉行の人身御供にされかかったり、洗脳された我が子に刃を向けられたりと、相変わらずの受難旅。
 もちろん、おりんが泣き寝入りするわけもなく、そこから怒涛の大反撃、相変わらずの別人みたいな運動能力・戦闘能力で大暴れ。そしてドラマ後半、溜めに溜めたところで、あのレオタード戦闘服で登場した時には、拍手喝采したくなりました。

 しかし…本作の最大の見所は、無茶過ぎる道悦様の大活躍。そもそもTVシリーズ最終回でもんの凄い崖から落ちてキラッとお星様になったはずが、何事もなかったように今回復活(復活の理屈はスルーしたのに、顔の火傷の消えた理由は説明するのが理不尽)。
 何と清国の使節団に化けた上に、老中までも配下に置いて(「手鎖人が老中になっただけだ!」という狂ったロジックが素晴らし過ぎる)、狙うは将軍暗殺という壮大な悪党ぶりが実に楽しいのです。
 そしてラストには、自分が与えた手鎖で「手鎖、御免!」と喉元を刺された揚げ句、突然現れた(本当、突然過ぎる)底無し沼に飲まれて消えるという壮絶な最期を遂げるのですが…しっかり次回予告に出ているから恐ろしい。薬師寺天膳より不死身だよ!


 と、万事この調子で、ツッコミ所満載ながら、しかしそれだけに、時代劇…というかエンターテイメントとしてプリミティブな魅力に溢れる本作。
 復活すると聞いた時には、パワーダウンするんではと心配がないわけではありませんでしたが、いざ蓋を開けてみればその味わいは健在で、安心するとともに、大いに楽しませていただきました。
 スペシャル第二回は、由比正雪の亡霊に風魔一族、あとあおい輝彦と、これまた楽しみな要素が満載。こちらも大いに楽しみです。


 ちなみに次回は、青山倫子とは何となく顔立ちが似ているなあと前から思っていた木下あゆ美がゲスト出演という点にも個人的に注目しております。


関連サイト
 公式サイト

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