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2008.10.25

「マーベラス・ツインズ契 3 いつわりの仮面」 まさかの大逆転…

 私が今、掛け値なしに最も続きを楽しみをしている小説の一つ「マーベラス・ツインズ」の新刊が発売されました。複雑怪奇な運命で結ばれた双子の冒険は相変わらずの古龍節全開、またもや新キャラクターたちも登場して、物語は面白くもややこしいこととなっております。

 三ヶ月後に死命を制する決闘の約束をしながらも、それまでは友達として付き合うこととなった小魚児と花無缺。しかし小魚児は、花無缺に彼を殺させようと暗躍する仮面の怪人・銅先生に捕らわれ、花無缺の方も、伝説の大侠・燕南天とやむなく行動を共にすることとなり、二人は再び離ればなれとなってしまいます。
 何とか銅先生の元から逃れた小魚児ですが、その前に現れたのは宿敵たる大悪人・江別鶴の息子・江玉郎。さらに、十大悪人の顔色すら無さしめる魔王・魏無牙――

 さすがに六巻目にもなると、ジェットコースター展開も少しおとなしくなってきたかな、という印象はある今回。これまでひたすら憎々しい悪役ぶりだった江別鶴も、遂に小魚児に文字通り一撃をくらって大侠の仮面にヒビが入りますし、何よりも、これまで顔を合わせれば戦うほかなかった――そしてその結果は確実に小魚児の負けだった――小魚児と花無缺が、一時的とはいえ和解したおかげで、だいぶ読んでいる方も安心できるようになったというか、物語全体の雰囲気も少し変わってきたように思えます。
(しかし、本当に今更ながらに気づきましたが、脳天気かつ大胆不敵なヤツと、無感情なのが徐々に人間的になるヤツの対照的な二人が主人公というのは、私が個人的に大好きな古龍作品「辺城浪子」と同じパターンですね)

 もちろん、そこで油断はできないのが古龍作品。本書の結末で明かされるある事実は全く予想外、まさかの大逆転で、心底仰天いたしました。まさかここでこんなトリックを使ってくるとは…ますます、先が読めなくなって参りました。

 続く第四巻(通算第七巻)では、小魚児と花無缺、それぞれに意外な運命の変転が待ち受けるようですが――続巻は二ヶ月後というのが何ともはがゆい限りです。早く続きを!


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