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2009.01.11

「浪花の華 緒方洪庵事件帳」 第1回「禁書の秘密」

 今年一月開始のNHK期待の時代劇は? と聞かれたら、100人中99人、いや10000人中9999人が別のことを答えるかと思いますが、私は真顔で「浪花の華 緒方洪庵事件帳」と答えます。
 若き日の緒方洪庵――章と、謎の男装の美剣士・左近が大坂を舞台に、様々な事件に挑むという趣向の時代劇であります。

 まあ、何故それだけ私が入れ込むかと言えば、それは左近役を栗山千明様が演じるがゆえ以外の何物でもない…
 といきなりぶっちゃけましたが、後の名声は遠く、今は半引きこもりで本の虫の章と、クールな男装の剣士・左近というコンビ設定はなかなか…いや実にユニーク。

 人と接するのが苦手で――商人相手に手も足も出ずに振り回されるのがちょっと愉快――、大坂という町のあり方に馴染めない章が、師から禁書の蘭学書を手に入れるよう命じられたことをきっかけに巻き込まれた殺人事件。
 禁書売りの男が殺され、禁書が何者かに奪われたことを知った章は、その相手――左近を追ったことがきっかけで、かえって左近に振り回され、否応なしに事件に巻き込まれていくというのが今回のお話であります。
 まことに残念なことに、現在わずか三十分枠のNHK時代劇。そんな中で、状況設定から章のキャラ紹介、事件発生にチャンバラ、種明かしに人情噺的オチまで盛り込んでいた今回のエピソードは、導入部として良くできていたと思います。

 まあ、主役二人とも、不思議なくらいカツラが似合わないのにはある意味感心しましたが、これは今後の慣れでしょう。
 これはあからさまに偏った視点ではありますが、男装の美剣士などという、どう考えてもフィクションの中にしか存在しないような存在を描くには、千明様くらい現実の存在感が感じられない人が作り物っぽく演じる方が、かえってもっともらしく見えるようにも思ったり…本当にファンですか。

 ちなみに千明様のチャンバラシーンは、まあ頑張ったなあ、という印象。片手で剣指を作っての武侠チックな構えに、蹴り技まで披露して――左近の相棒(?)・若狭ののワイルドな二刀流もあって――短いながらそれなりに印象に残りました。

 まあ、一部の千明様ファン的には、章との実質初対面の際の、相手を地面に投げ倒し、鐺で喉元を押さえつけた上で、冷たい目で見下ろしながら誰何するシーンが最高の見どころではなかったかと思いますが…


 そ、それはさておき、舞台的にもキャラクター的にも、普通の時代劇とはひと味違って感じられる本作。定番の時代劇も良いですが、こういう変化球もNHKらしいと思いますし、私は大好きです。千明様抜きでも。
 なにげに設定が伝奇してるんですよねえ…


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コメント

こんばんは。
ご無沙汰しております。たぬきです。
覚えておいででしょうか?

つい先日、ようやく録画していた「浪花の華 緒方洪庵事件帳」を見まして。
期待に反して面白かったです。
三田主水さまも楽しまれたようで、嬉しくなってコメント書いてます。

栗山千明さんの立ち回り、キメたって感じではなかったけど印象深かったですよね。
若狭と二人で非常に見栄えがしました。
同性ながらうっとりです。
お人形さんみたいな人なので、確かに時代劇は似合うかもしれませんね。

投稿: たぬき | 2009.01.19 00:16

たぬき様、お久しぶりです。もちろん覚えていますよ。

「浪花の華」、本文中で書いたように栗山千明目当てですが、なかなか面白いですね!
これも本文中に書きましたが、栗山千明の妙な現実感のなさが、ああいった役には実によく合うと思います。

原作も面白かったのでおすすめです。

投稿: 三田主水 | 2009.01.20 01:45

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