« 「南総里見白珠伝 紅無威おとめ組」 理屈抜きの八犬伝異聞 | トップページ | 「百鬼夜行絵巻の謎」 百鬼夜行の道筋を追って »

2009.01.03

「陽炎の辻 居眠り磐音江戸双紙 スペシャル」 いつも通りの楽しさで

 早いもので今年の三が日ももうおしまい。明日くらいからは世間様もほぼ通常営業ですが、今日くらいは、ということでNHKの正月時代劇「陽炎の辻 居眠り磐音江戸双紙」のスペシャル版、「夢の通い路」を観ておりました。

 約一ヶ月半前まで放送していたTVの第二シリーズの方は、磐音とヒロイン・おこんがもうすぐ祝言を挙げるかな…というところで終わりましたが、今回は特にそのネタを使うこともなく(ついでにおこんのプチ鬱もあっさり治っていて)、いつもと変わらぬ磐音様の活躍の拡大版といった印象。
 基本的なストーリーは、と江戸城の石垣修理の代金を用立てた今津屋が、伊豆の石切場までその六千両を運ぶことになり、磐音たちがその護衛につくことになるも…というお話。その道中に、第一シリーズで亡くなった今津屋の妻・お艶と瓜二つの女性・お絹も同行することになってさあ一波乱という趣向であります。

 特にこのブログで感想は書きませんでしたが、もちろんTVシリーズもほとんど見ていて、特に第二シリーズは、時間がわずか三十分になった中で、よく毎回起承転結をつけてお話を成立させているなァと感心していたのですが、今回は一挙三倍の時間ということで、話運びにも余裕が感じられる作りで、安心して見ていることができました。
 スペシャルといっても、お話や展開自体は全くもっていつも通り、舞台が江戸を離れた他は、スペシャルらしいイベントとしては、上記の檀れい演じるお絹の登場くらいでありましたが、このくらいの安定感もまたこの番組らしいという気もいたします。
(珍しく磐音が悪人に対して怒りを露わにするシーンがあったのが面白かったのですが、この悪人が本当にトンチキだったのがちょっと残念)

 正直に言ってしまえば、感想としては「普通に面白い」という、ある意味感想書きの務めを放棄したような言葉が出てきてしまうのですが、ファンが求めているのはいつも通りの磐音、いつも通りの面々のいつも通りのドラマなのですから、正月なんだからあんまり深刻にならないで観られるというのも、実に大事なことだと思います。去年の正月時代劇はちょっと重かったですからね。

 お屠蘇気分、という言葉は既に死語になっているような気もしますが、今回のスペシャルはまさにそういう感覚で観るのにピッタリであったように思います。
 果たして第三シーズンがあるかはまだわかりませんが――役者側の都合、なんてことがなければまずあるのではないかと思っていますが――その時も、今回のようにいつも通りの楽しい作品が観られればいいな、と思っております。


「陽炎の辻2 居眠り磐音江戸双紙」(ポニーキャニオン DVDソフト) Amazon
NHK土曜時代劇 陽炎の辻2 ~居眠り磐音 江戸双紙~ DVD-BOX

|

« 「南総里見白珠伝 紅無威おとめ組」 理屈抜きの八犬伝異聞 | トップページ | 「百鬼夜行絵巻の謎」 百鬼夜行の道筋を追って »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/43628580

この記事へのトラックバック一覧です: 「陽炎の辻 居眠り磐音江戸双紙 スペシャル」 いつも通りの楽しさで:

« 「南総里見白珠伝 紅無威おとめ組」 理屈抜きの八犬伝異聞 | トップページ | 「百鬼夜行絵巻の謎」 百鬼夜行の道筋を追って »