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2009.02.22

「浪花の華 緒方洪庵事件帳」 第7回「左近を救え」

 今回を入れても残すところはあと三回。エンディング曲がなおさら切なく聞こえるように感じられる「浪花の華 緒方洪庵事件帳」、今回は左近殿の危機に、章と若狭が立ち上がります。

 突然侍たちに襲われ、主人は殺され、自分も深手を負った木綿問屋の手代を救出に向かった左近。しかし手代は逃がしたものの、左近は短筒を突きつけられ、温水さんが助けにくることもなく囚われの身に…
 以前は短筒を使っていた左近ですが、前々回といい今回といい、さすがに自分が銃口を向けられては分が悪いようで…(当たり前)

 偶然手代を治療したことから、左近の危機を知ることとなった章は、根性で左近の手がかりを掴みますが、そこに現れた若狭はあくまでも普段のクールな態度を崩さず…と、ここからの二人のぶつかり合いが今回のハイライトの一つ。
 在天別流という特異な集団に加わっていることの意味と、自分たちの覚悟を淡々と語る若狭――しかし、一瞬見せる激情が彼の内心を表しているのがいい――に対し、どこまでも人間としてのあるべき姿を、真っ正面からぶつける章…章の主張は確かに青臭いものであり、この場合は確かに若狭の言うことの方が正しいのかもしれませんが、しかし正しいからといって選べない選択肢もあります。何よりも物語当初の章とは違い、今の章には彼なりの強さが、戦う理由がある――
 あの、街でガン付けられたら思わず目を逸らしてしまいそうな若狭に対し、一歩も引かず目も逸らさず、自分の思いをぶつける章の姿に、彼の確かな成長の姿が見て取れます。

 と、そんなことをやっている間に、敵の黒幕は「どんな手を使っても構わん。口を割らせろ」との命を下して…どんな手を使っても…どんな手を使っても(エコー) おのれえええええ!
 と、こっちがエキサイトしても仕方ないんですが、ボコボコにされて口から血を垂らしながらも、矢吹丈の如く下から不敵な目線で相手を睨め付ける左近殿が、ある意味今回のハイライトであります。

 そんな明らかに間違った人間の戯言はさておき、その後、必死の思いで刀を手に突撃してきた章の姿に、そしてそんな無茶をした理由を語る章の姿に、直前とは全く異なる表情を――一緒に現れた若狭に対しては不敵さを崩さなかったのに――左近殿を見せるのが実に良いのです。
 特に「左近殿を助けたかった」という言葉の後の表情の変化は、在天別流の左近から一個の人間左近への変化を表していると言えるでしょうか――本人がそれをどう感じていたかは格別、己のことを、真っ正面から何の衒いもなく心配してくれる人間というのは、あるいは章が初めてだったのかもしれません。

 その脇では久坂玄瑞vs徳川慶喜という微妙に夢の対決が行われていたのですが、まあビジュアル的に勝敗は目に見えていたわけで、事件は(何故か雪の中無心に弓月王が笛を吹き鳴らす中)一件落着。
 しかし、そんな章を待っていたのは、江戸留学を奨める天游先生の言葉…というところで本作もあと二回。いよいよエンディング曲が切ない響きで聞こえてきましたが、ラストは原作のラストエピソードを二話構成でやってくれるようで、ただただ期待して待つのみ、です。


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関連サイト
 公式サイト
 築山桂オフィシャルサイト つきやま楽所

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