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2009.03.08

「浪花の華 緒方洪庵事件帳」 第9回「明日の華」

 ついに「浪花の華 緒方洪庵事件帳」も今回で最終回。この時を楽しみにしていたような、見たくなかったような…なラストですが、最後まで爽やかな後味で、大いに満足いたしました。

 やっぱり川落ちして生きていた佐伯(しかし加藤虎之介は悪役が似合う…大坂商人とは意外なところで因縁があるようですしね)に捕らわれた天游を救い出そうとするも、自分も捕らわれてしまった章と、彼を救い出そうと必死に戦う左近。

 前回の物語を受けた後編ともいうべき部分は、比較的あっさりと――蘭学者の心意気を語る天游先生など、いいシーンももちろんあったのですが――終わって、後半ほとんどを使って描かれるのは、章と大坂の、左近との別れであります。

 また大坂に戻ってくると誓いながらも、最後までその後の一言を言えない、もう一歩を踏み出せない章。お前は日本一煮え切らない男だと憎まれ口を叩きつつも、背を向けて歩き出した時に涙を落とす左近。

 これだけ見れば気持ちがすれ違った末の、悲しい別れのようにも見えますが、しかしそれもこれも、互いを認め合った上で、それぞれの道をしっかりと踏みしめて歩いていこうという、素晴らしく前向きな想いがあってこそ。
 二人の間にある乗り越えられない壁を認めつつも、それを前向きに捉えて生きていこうといく二人の姿には、実に爽やかな印象を受けました。
(でも、左近殿の「おもろい」の気恥ずかしさは異常)

 その印象そのままに、実に晴れやかな笑顔で旅路を行く章。その彼の背中に被さるナレーションが、オープニングを受けたものであるのがまた泣かせます。
 エンディング曲も、このラストのために作ったとしか思えないようなハマりぶりで、胸に迫るものがありました。
 堂々の大団円…そう言い切って間違いはないでしょう。
(長くなってしまったので、作品を通しての感想は次回書きます。)


 ――しかし、章の「俺は大坂が好きだ!」という叫びは、「私はクレメンタインという名前が好きです」と同じ匂いの男の純情が感じられて好きだなあ。

 あと、最終回になってキングオブツンデレの座を左近殿から奪っていったお定先生に萌え…はやっぱり無理ですごめんなさい。


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関連サイト
 公式サイト
 築山桂オフィシャルサイト つきやま楽所

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