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2009.04.08

「マーベラス・ツインズ 絶代双驕」第1巻 双雄、今度は漫画で見参

 ようやく続編部分がケータイ小説でリリース開始された「マーベラス・ツインズ」ですが、小説版はさておき(おくな)、漫画版の第一巻が発売されました。

 内容的には、原作文庫第一巻をベースとしたものですが、様々な点でアレンジがほどこされた、再編集版とでも言うべき作品となっているのが特徴でしょうか。

 この第一巻で描かれるのは、小魚児が鉄心蘭と出会い、彼女が持つ宝の地図を巡る争いに巻き込まれ、その中で宿敵・花無缺と出会って…というところまで。
 こう書くと、原作第一巻とほぼ同じ内容に見えますが、最も大きく異なるのは、原作ではこの時点ではまだ出番の少なかった、花無缺の存在がかなり大きくクローズアップされていることでしょう。

 この漫画版では、第一話から花無缺が登場し、その後も随所に顔を出すことになるのですが、この辺りは、ダブル主人公を強調するためのアレンジというところでしょう。
 これはネタバレになってしまいますが、地図を巡って怪人・碧蛇神君と対峙した主人公二人が、無意識のうちに気を同調させて、碧蛇神君を圧倒するシーンは、武侠ものの理屈に適いつつ、二人の関係を暗示するという、なかなかうまい展開だと感心いたしました。(というかこの気の同調、小説でもこの先登場しそうな…)

 小説一冊を漫画一冊に収めるためか、ストーリーラインとキャラクターがかなりそぎ落とされており、初見の読者にはちょっと厳しい部分もあるのではないかな…という印象もあるのですが、想像以上に漫画の絵柄と原作のストーリーに違和感がなく――これは小説版の挿絵をベースにしたキャラクターデザインなので当然かもしれませんが――武侠もの初体験の読者にも悪くないアレンジに思えます。
 もっとも、改めて見てみると碧蛇神君のデザインはもの凄いのですが…


 展開・媒体的に、二、三冊で完結しそうな不安感はありますが、それはそれでどのように物語を展開してみせるのか、興味は大いにあります。
 そして何より、この漫画版をきっかけに原作読者も増えてくれれば良いなと、これは楽観的過ぎるかもしれませんが、期待しているところです。


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