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2009.04.17

「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り」第2巻 与六という爆弾!?

 直江兼続を主人公とした大河ドラマ「天地人」の放送も快調、パチンコの方でも(こちらの方面には暗いのですが)「花の慶次」が人気のようですが、その双方を継ぐ(?)「義風堂々!! 直江兼続」の第二巻が発売されました。

 主人公は、十六歳の樋口与六(後の兼続)。信長見物のために安土を訪れた与六が、安土城建設の場で信長その人と対面して…というところで第一巻は幕となりましたが、第二巻の前半では、与六が信長と交誼を結ぶ様と、槍持ちであり旧友である男の仇討ちのため、二対百の「いくさ」に臨む姿が描かれます。

 第一巻同様、この辺りはいかにも隆慶先生…というよりも「花の慶次」的で、いささかの既視感が伴うものではありますが、しかし知恵と度胸で自分たちの五十倍の相手を叩きのめす与六の姿はなかなか爽快であります。
 また、民の解放を目的とした絶対王権樹立を目指すという信長像も、ちょっと格好良すぎる感はありますが、これはこれで爽やかで実に面白いと思います。

 が、爽やかだけではやっていけないのが戦国武将。本書の後半で描かれるのは、その信長が越後に向けて「爆弾」を放たんとする様が描かれます。
 一撃で越後の結束を破壊しかねないその「爆弾」とは、与六自身の出生。何と与六の実の父とはあの――

 と、ここに来て一気に豪快な伝奇的展開。なるほど、これはあの慶次もひた隠しにしようとするはずだわい…と感心すると同時に、なるほどこれは与六が主人公でなければ描けない展開であります。
 第一巻の感想で、与六が主人公として慶次と差別化されていないと書きましたが、こういう方面から来たか! と驚かされました。

 おそらくは、かぶき者・樋口与六が義の人・直江兼続となっていく様が、この大秘事に絡めて描かれていくのでしょう。一気に今後の展開が楽しみになってきました。


「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り」第2巻(武村勇治&原哲夫&堀江信彦 新潮社バンチコミックス) Amazon
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