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2009.04.11

「朧村正」 ファーストインプレッション

 2年前の発表以来、発売を楽しみに待ち続けていたWii用ソフト「朧村正」がようやく発売されました。
 元禄時代を舞台に、抜け忍の鬼助と、さる大名の姫君・百姫の二人の主人公が妖刀を手に斬り抜ける2DアクションRPGである本作、早速手に入れてプレイしましたが、ただでさえ高かった期待をさらに上回る出来映えに、ただ感心している次第です。

 今回、鬼助・百姫の両方を使って、それぞれ序盤をプレイしてみましたが、まず何と言ってもゲームとしてよく出来ている。
 基本的には敵をばさばさ斬り倒しながらゴールに向かって進むという内容ですが、操作系が今日日のゲームとしては実にシンプルで――つまりは感覚的に操作してもかなり思い通りにキャラクターを動かすことができます(これ、当たり前のように見えるのですが、存外出来ていない作品も多いわけで…)

 基本はレバー一本にボタン2,3個で、特に難易度的にはノーマルである「無双」モードでは、いわゆるレバガチャしているだけでも主人公が縦横無尽に画面を駆けめぐり、地上空中で華麗にコンボを決めまくるのは、快感の一言であります。
 特に、刀を振ることが攻撃と同時に防御にもなる(例えれば一部格ゲーの「相殺」に近い…のかなあ)というシステムは、これは結構コロンブスの卵的な感覚で、ゲームのスピード感を殺さずに、良い具合にチャンバラらしさを出していると感じます。
 しかし、あまり無駄に刀を振っていても刀の耐久力が落ちるため時には刀を取り替えることも必要で、その頃合いを見計らうのも、また魅力の一つと思います(ボス戦で適当に戦っていて、手持ちの刀が全部赤鰯状態になって慌てたりね…)

 ちなみに、Wiiのリモコン&ヌンチャクと、ゲームキューブのコントローラーをそれぞれ使ってプレイしてみたのですが、意外にも(?)より快適にプレイできたのは前者。おそらくは前者を基本に(基本コントローラーなのですから当たり前と言えば当たり前ですが)チューンしているのだと思いますが、特にレバガチャする際などに手にしっくりくるのです。
 リモコンとヌンチャクが、3Dアクションと親和性が高いのはよく知っていましたが、2Dでも十分いけるのは嬉しい発見です。


 さて、ゲームとしてはこれくらいにして、このサイト的に注目すべきは、時代劇としての本作の出来なのですが、これがまた想像以上に好感触であります。

 妖しさと艶やかさを感じさせる背景に、適度にデフォルメされた忍者や侍、そして日本古来の妖怪変化たちという、視覚的な側面の魅力は、これは事前のニュースや公式サイトなどである程度は知っていましたが、意外に(と言っては失礼ですが)良くできているのが、アクションの合間に挿入される会話シーン。
 鬼助や百姫が、敵キャラやら水先案内の伏見狐たちやらと会話するその内容、科白回しが、なかなかに「時代劇」していてイイのです。

 この会話シーンのエロキューションは、かなりのところ歌舞伎のテイストを取り入れていると思うのですが、それがきちんと選ばれた言葉使いと相まって、単に現代人が過去の人間の姿をしているような類ではなく、その時代に――その時代を舞台とした物語に――相応しいものとして、雰囲気を盛り上げつつ、ゲームの一部として成立してていると感じます。
 そしてそれが、ポンポンと伝法に不敵な言葉をまくし立てる鬼助、可憐な外見に似合わぬ傲岸な言葉使いの百姫など、特異な登場人物たちのキャラクターを、より印象的なものとしていると言えるでしょう。

 ストーリーの方も、記憶喪失ながら、剣を振るうことに突き動かされるように忍びを抜けた鬼助、怪剣士・飯綱陣九郎の術により、体は姫君ながら魂は陣九郎となってしまった百姫と、それぞれのノーフューチャーな人物設定が、村正という呪われた妖刀(かの千子村正も、刀に対する妄執が凝った存在として登場!)と絡み合って、一筋縄ではいかない味わいとなっていて、ゲームを先に進めるのが楽しみになります。


 全く個人的には、これまで2D伝奇時代劇アクションゲーム(って狭い、狭すぎるジャンルだよ!)の最高峰はセガサターンの「心霊呪殺師太郎丸」なのですが、それに勝るとも劣らない作品なのでは――という好印象であります。
 少々褒めすぎかもしれませんが、伝奇時代劇アジテーターがこれを褒めずに何を褒める! ということで。


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