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2009.05.05

「白獅子仮面」 第02話「雨もないのにカラカサ小僧」

 日照りで深刻な水不足に襲われた江戸。火焔大魔王はこの機に乗じてカラカサ小僧に、井戸に毒を投げ込ませる。相次ぐ被害に、大岡越前は一つを残して井戸の埋め立てを命じ、そこに敵をおびき出そうとする。が、神出鬼没のカラカサ小僧の前に警護の侍は次々と倒され、兵馬も井戸に投げ込まれてしまう。兵馬は白獅子仮面に変身、カラカサ小僧を全滅させるのだった。

 とてつもなく久しぶりですが、誰得な「白獅子仮面」第2話のレビューであります(第1話はこちら)。
 タイトルこそ「雨もないのにカラカサ小僧」と呑気なものですが、これがまたカラカサ小僧史上に残るほど凶暴かつ恐ろしい暴れぶり。カラカサ小僧がテロ集団と化して江戸の町を襲うという、一見シュールな物語ですが、演出のうまさからなかなかに恐ろしく、迫力のあるエピソードとなっていました。

 何しろカラカサ小僧が怖い! デザイン自体は古式ゆかしい(さすがに一本足はきついので二本足になっていますが)カラカサ小僧そのまま――つまり傘の真ん中に大きな一つ目とベロを出した口というアレなのですが、そんなのが手に(あ、手は生えてますね)ナイフを持って、音もなく犠牲者の後ろに近寄ってくる姿の恐ろしさたるや…!
 しかもこのナイフ、真っ正面から日本刀と打ち合ってへし折って圧勝するし、舌の下から手裏剣を連続発射するわともの凄い武闘派。隠密する必要がなくなると、アーヒャヒャヒャと哄笑しながら走り回るのも厭すぎる。しかも空中浮遊/飛行もするので潜入には完璧です。MGSに出れるぞ。

 そして妖怪たちが一度に複数体登場するのが本作の特長の一つですが、このカラカサ小僧も多い時は十体近く登場して襲ってくるから始末に負えない。こんな連中がワラワラと群れをなして現れ、井戸に毒を撒く姿は、作戦の妙な現実性と相まって、悪夢めいた迫力があります。

 それに対する奉行所側も、無事な井戸を、一つを残して全て埋めてしまうという一見無茶苦茶な作戦を立てて、カラカサ小僧を迎え撃つという策をもって対抗するのがなかなか面白いところ。まあ、結局大失敗するんですが。
 コメディリリーフの田所同心に岡っ引きの一平のしょうもないギャグの応酬や、絵に描いたようなお侠な娘ぶりが可愛い越前の妹・縫のキャラクターも良く出ていて、特撮ヒーロー時代劇というより、特撮ヒーロー風味の時代劇という本作独特のムードを構成しています。

 そしてその特撮ヒーロー・白獅子仮面なのですが、さすがにヒーローらしい大活躍。人間相手にはほとんど無敵を誇っていたカラカサ小僧を文字通りちぎっては投げの大暴れで、伊達に半端な妖怪より怖い顔をしているわけではないと感心いたします。
 もっとも、何だか崖の向こうで鞭の音だけヒュンヒュン言ってると思ったら、次々とカラカサ小僧が崖から転がり落ちてきて、最後の一匹が落ちてきたら大爆発、という決着シーンだけはいただけないのですが…

 とはいえ、敵役のカラカサ小僧のキャラクター性だけで十分以上に楽しい今回。本当に油断できない作品です。


<今回の妖怪>
カラカサ小僧

 火焔大魔王の命を受け、水不足で苦しむ江戸の井戸に毒を投げ込んで回る。けたたましい笑い声を上げながら、常時五体以上の群れで行動、手にはナイフ、舌の下から射出する手裏剣を主な武器とし、犠牲者を瞬殺する。傘を開いて空中飛行も可能で、この能力で警戒網をくぐって井戸を襲撃しており、戦闘時には自分の体をミサイルのようにして体当たりしてくる。
 江戸の井戸のほとんどに毒を投じたが、白獅子仮面には歯が立たず、瞬く間に全滅させられる。


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