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2009.05.17

「白獅子仮面」 第03話「一ツ目の刺客がやって来た」

 火焔大魔王は、野望の障害となる大岡越前と兵馬を除くため、妖怪一ツ目を刺客として送り込む。屋敷を留守にしていたため、一度は襲撃を逃れた二人をなおも狙う一ツ目。自分を囮に一ツ目を誘き出す兵馬だが、田所を人質にされ、捕らえられてしまう。二丁十手を奪われた兵馬は、口笛で呼び出した愛馬に十手を運ばせ白獅子仮面に変身。越前に迫る一ツ目たちを倒すのだった。

 「白獅子仮面」第三話は、妖怪一ツ目との攻防戦。
 大目付も寺社奉行も妖怪の脅威を過小評価する中(冷静に考えたら、越前たちに火焔大魔王は存在を知られていない?)、唯一その危険性を知る越前と兵馬をターゲットにするというのは、なかなか面白いストーリー展開です。

 その一ツ目ですが、何と真っ正面から越前宅を襲撃、三度笠に合羽姿で、立ち塞がる者を薙ぎ倒しながら屋敷に乱入、豪快に屋敷の同心を皆殺しにしていく姿はインパクトがあります。
 …ただ、この一ツ目のデザイン、上半身は裸で、中の人が乳首丸出しで演じているという豪快なもの。頭部は妖怪画チックな被りものなだけに、なかなかシュールな味わいがあります。

 閑話休題、事前の調べが不足で越前と兵馬が留守だったのはマヌケですが、同心たちの死体に術をかけて、越前を襲わせるのも恐ろしい。
 …もっとも、死体が声に反応して襲いかかることを一瞬にして見抜かれてしまったのはやっぱりマヌケです。

 そんなマヌケとはいえ、戦闘力は並ではない一ツ目の群れに、単身立ち向かう兵馬も大概ですが、それでもほぼ互角に戦っているところに、田所と一平のコメディコンビが足手まといとなって捕らえられてしまうのはお約束。
(この二人、兵馬が戦っている間に樽の中に隠れるのですが、田所に苦手の犬をけしかけて外に飛び出させる一平マジ外道)

 変身アイテムである二丁十手を奪われて炎の中に取り残された兵馬、一体どうするのかと思えば口笛で愛馬を呼び出し、十手を持ってこさせるのも面白いですが、ギリギリで変身というのは、やはり変身ものの醍醐味ですね。

 しかし残念なのはその後の一ツ目との決戦。殺陣をカット割りで処理している部分が多く、何だかいつの間にか決着がついている印象です。
 一ツ目のリーダーとも、素手で取っ組み合いの末、大ジャンプから飯綱落としの要領で相手の頭を屋敷の塀に叩きつけるという、字で書くと凄そうだけど映像では微妙な技で決着。
 この辺りのカタルシスのなさは大いに課題に感じられるところで、東映はこの点うまかったなあと、変なところで感心した次第。


<今回の妖怪>
一ツ目

 火焔大魔王の命で越前と兵馬の命を狙う一ツ目入道。江戸市中では三度笠に合羽姿で行動する。
 耳の辺りに小型化して持っている前後に穂の付いた槍と体術が武器。ターゲットの声に反応して襲いかかるように死体を操る術も使える。
 白獅子仮面のマントで攪乱されて同士討ちを連発した末に、リーダー格も飯綱落としもどきに倒され全滅した。


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