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2009.05.22

「水滸伝」 第05回「野盗の叫び」

 梁中書が重税を課して集めた十万貫が、高求の元へ運ばれるという噂を聞いた魯智深は、東渓村の名主・晁蓋の元に話を持ち込む。晁蓋は魯智深・扈三娘・公孫勝・阮三兄弟の七人で、これを強奪しようとする。輸送隊を指揮する楊志の裏をかいて、一行にしびれ薬を飲ませる晁蓋らだが、そこに同じく十万貫を狙う林中らが出現、一触即発となる。しかし相手が晁蓋と知った林中は、財を譲り去っていくのだった。

 梁山泊二代目(実質初代)首領・晁蓋の登場編は、原典同様、「智取生辰綱」の一幕。梁中書が集めた不義の財十万貫を、晁蓋ら七人が奪うというエピソードですが、このドラマ版では、原典の内容をかなり忠実に生かしつつも、本作ならではのアレンジを加えています。

 その最たるものが、この強奪劇に、第三勢力として林中を中心とする梁山泊組が加わることでしょう。
 不義の財と聞くと黙ってはいられない林中、厳重な警戒にしぶる王倫に対し、失敗して死んでも挑戦する姿勢が大事! と無茶なことを言って、飛び出していきます。

 一応本作の王倫は、単なる山賊ではなく反体制の意志はあるようですが、林中に比べると慎重派の印象で、前回から既に路線対立していますが、今回はかなり険悪なムードに。
 というか林中、精神論で無茶を言うわ、止めても自分の腹心連れて飛び出していくわ、勝手に仲間を増やそうとするわ、挙げ句勝手に財宝を譲るわと、あまり部下にしたくないタイプです。

 また、晁蓋の下に集う北斗の党七人の顔ぶれも、公孫勝(ドジョウ髭がうさんくさい寺田農)と阮三兄弟は原典通りですが、何故か狼牙棒を振り回す魯智深と、どこにでも顔を出す扈三娘が加わっているのがちょっと異なるところです。
 ちなみに公孫勝の設定は、寺子屋の師匠ということで…さよなら呉学人! 途中で死ぬどころか最初から登場も出来なかった呉先生に合掌。

 そこに久々登場の楊志が加わって、クライマックスはかなり賑やかなのですが…ちょっとガチャガチャしてしまった印象でしょうか。痺れ薬入りの酒を飲む直前に林中が乱入してきて作戦失敗!? と思いきや、扈三娘に景気づけにとその酒を勧められて、輸送隊がうっかり飲んでしまうくだりはばかばかしくて良かったのですが…

 そしてラストは、十万貫を巡って林中と晁蓋があわや一対一の決闘! いくら山形勲でも林中の相手は無理ってものでは…と思っていたら、激突寸前にお互いの名前を知ったことで、矛を収めてめでたしめでたし。
 直前まで「こざかしい」とか「小盗人」とか罵っていたのに、名前を知った途端に態度を変える林中さんはどうかと思いますが、まあ名前が大事なのは原典も同じ…か?


 ちなみに、ほかに雷横と朱仝がチョイ役ですが初登場。しかし、DVDの字幕(意外とキャラクター名がわかりにくいので字幕は実に助かります)だと、髭のある方が雷横、髭のない方が朱仝になっているのですが…美髭公涙目?


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