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2009.08.12

「白獅子仮面」 第11話「三ツ目の一ツが飛んでくる」

 鈴ヶ森の刑場に乱入し、処刑寸前の大悪人・悪源太を奪い取った三ツ目入道。一度はあっさりと捕らえられた悪源太だが、入道の力を与えられた彼は、牢内の囚人を解き放つ一方で、自分は敵の本拠を教えると称して越前に近づく。兵馬が囚人を追っている隙に越前を捕らえた悪源太は、鈴ヶ森の刑場に兵馬を誘き出し、二人を処刑しようとする。白獅子仮面に変身して駆けつけた兵馬は、悪源太と入道の頭目を倒し、越前を救い出すのだった。

 残すところあと三回(だけれどもそんな気配は微塵もない)「白獅子仮面」の第11話は、何度か目の大岡越前暗殺計画を描いたお話。「三ツ目の一ツが飛んでくる」とはまた奇妙なサブタイトルですが、これは今回登場の妖怪・三ツ目入道が、額の目を取り外して宙を舞わせるという不気味な能力から来ています。

 さて、今回の暗殺計画ですが、これが実はかなり用意周到なもの。処刑寸前の悪源太を味方につけ(悪の組織が人間の大悪人を取り込んで――というのは、特撮ものの定番パターンですね)、牢内に送り込んだ悪源太に囚人を解き放たせて町を混乱させ、兵馬がそちらの対応に追われる隙に越前を…というのはなかなかクレバーな作戦で、毎回配下のトンチキぶりにお怒りの魔王様火焔大魔王も珍しくご満悦でした。

 さて、この悪源太がまた見るからに悪い顔の大悪人なのですが、面白いのは入道から力を授けられて、自分も入道に変身する力を得ること。ご丁寧に「第三の目分身!」という掛け声まであるのですが、ある意味、悪の白獅子仮面といった感があり、敵方のバリエーションとしてなかなかうまいものだな、と思いました。
 それにしても恨み骨髄の越前を捕らえて磔柱にかけ、「その目をくり抜いて血の涙を流させてくれるわ!」と凄む様は、なかなかおっかないものがありました。

 そして今回は作戦の面白さだけでなく、それを支えるアクションもなかなか見応えがありました。兵馬の、二丁斧を手にした悪源太や、複数の囚人を相手にしての立ち回りも良かったのですが(この時に気付いたのですが、兵馬の足袋の色、黄色だった…)、クライマックスの白獅子仮面に変身する前後のアクションもなかなかのもの。
 入道二人に、両腕を鎖分銅で封じられるというピンチを、口笛で白馬を呼んで脱出するという逆転劇から(しかしこの後、冷静に見たら戦っていた二人の入道は置き去りにされてそれっきりなのですが…)、刑場に駆けつけて入道の頭目と悪源太が変身した入道の二人を向こうに回してのアクションでは、片手に刀、片手に鞭の姿での大立ち回りが格好良いのです。
 本作の序盤のエピソードでは、白獅子仮面に変身してからのアクションの拙さが結構なマイナスポイントだったのですが、それも後半に至ってかなり払拭されたな…という印象であります。

 しかし今回の白獅子仮面(兵馬)、悪源太の所業に腹を据えかねたのか、悪源太入道を無表情に鞭でしばき倒し、とどめは顔面を拳でぶん殴った上に返す刀でグサリというラフファイトっぷり。この人も怒らせると怖いな…


<今回の妖怪>
三ツ目入道

 額に第三の目を持つ大入道。目の色がそれぞれ黒・赤・黄の三人が存在する。二丁斧と鎖分銅、さらに怪力と刃も通さない体を武器とする。また、第三の目は爆弾として投げることも可能。
 火焔大魔王に第三の目を捧げることで超能力を得て、それを第三の目分身の術で悪源太に分け与え(その際には悪源太は瞬間移動能力を発揮)、大岡越前の暗殺を目論んだが、怒りの白獅子仮面に頭目と悪源太が倒された。



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