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2010.01.10

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第02話「見よ! これが機巧だ」

 一旦は起動した炎も動力切れしてしまい、ヒヲウたちは隣村に助けを求めに行く。が、隣村はさる貴人の来訪に追われ、なかなか取り合ってもらえない。収まりのつかないシシとマチは村に向かい、村を襲った一団・風陣の男と出会う。親を人質に取られたシシは炎の隠し場所に男を案内するが、風陣は炎に火をかけようとする。そこにかけつけたヒヲウは隠されていた機巧を動かし、炎を山車から巨大な人型に変形させて難を逃れるのだった。ヒヲウたちは村を離れ、炎と共に父を訪ねる旅に出るのだった。

 さて、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」第二話は、前回を受けての序章後編といった趣の内容。
 第一話のラストでついに起動したものの、しかし本来の性能を発揮できず、その場を逃れるのがやっとだった炎が、真の力を発揮するまでが描かれます。(この辺りもロボットものの定番パターンではあります)。

 それと並行して描かれるのは、前回、ヒヲウたちの住む村を襲った謎の忍びの集団の正体の一端であります。
 その集団――風陣は、実はヒヲウと同じ機の民。しかし機巧を武器として使う風陣は、自分たち以外の機の民を全て滅ぼそうとしていたのでした。

 ここで考えなければいけないのが、機の民の掟であります。
 第一話の感想で触れそびれましたが、長老の口から語られたその掟とは「機巧は力にあらず、ただマツリの為にもちうべし」というもの。第一話では、少年(それが実は風陣の若頭領・アラシだったのは皮肉ですが…)を追いかける博徒を、機巧でもって撃退したヒヲウを叱るためにこの掟が引き合いに出されることになります。

 この一見何ということもない素朴な掟の意味が、本作全編を通じて問い直されるわけですが、それはもちろん今後のお楽しみ。
 ただ個人的に極めて面白いと感じるのは、この掟の中に、社会における機巧=テクノロジーの在り方という視点が提示されていることです。
 原作の會川昇氏は、時折その作品の中でこの視点を提示してくるのですが――最近、それが最もはっきりと示されたのは「大江戸ロケット」であります――それを本作のような作品で描いてみせるところに、氏の面目躍如たるものが感じられます。
(さらに言ってしまえばこの掟、「神にも悪魔にもなれる力を持った時、人はどうするか?」というあの問いかけのリプライズでもあるのでしょう)

 そんなある意味時代劇離れした視点を用意する一方で、時代もの・歴史ものとしてうまくネタを投入してくるのもまた本作の楽しいところ。
 この第二話に登場するのは、隣村に立ち寄った曰くありげな貴人。ただ者ではない身のこなしの供を連れたその正体は――という興味を引っ張っておいて、そこからラストに、ヒヲウたちが窮地を脱する手段として繋げてくるのがまたうまい。
 実はこの貴人、実は降嫁する皇女和宮の一行に加わる神楽師(供は黒鍬者=忍者!)。その一行に加わることで、さしもの風陣も手出しを控えざるを得ないという展開には、そうくるか! と唸らされた次第です。


 さて、次回はいよいよあの人物が登場。いやあの人物も? というわけで、いよいよ物語は本格的に動き出すこととなります…


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