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2010.01.31

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第05話「さいなら? テツとこけし」

 旅の途中、山でキノコを食べたヒヲウたちだが、テツが毒キノコに当たってしまう。勘兵衛とふくの夫婦に助けられたテツは、ふくに甘えてその場に残りたがり、サイたちもその身を案じてテツとジョウブを残して旅立つ。しかし思い返したテツとジョウブは炎を追いかける。ふくは涙ながらに二人を見送るのだった。

 飛騨高山へ向かう道中編その一といった今回は、前後の物語から独立したエピソード。
 ヒヲウの小さな弟。テツをメインとした、ちょっと切ないお話です。

 子供たちばかりで旅を続けるヒヲウ一行。それがやむを得ないことだと理解し、一種覚悟を決めているヒヲウたちはともかく、テツにとっては、何もわからぬまま兄たちについてきただけ。
 それが楽しいことばかりであれば良いのですが、何か辛いこと、そして逆に安らぎや暖かみを感じさせることがあれば…
 年齢の割には健気に頑張るヒヲウたちですが、しかしその子供としての弱さの部分を、今回のテツは代表しているのでしょう。

 しかし何とも切ないのは、テツたちを助け、そして引き取ろうとした女性・ふく。
 「お母さん」を絵に描いたような彼女は、テツとジョウブにひたすら愛を注ぎ、可愛がるのですが…

 そのふくの家にあるのが、今回のサブタイトルともなっているこけしである時点で、何となく背景事情はわかるかと思いますが…予想通り、彼女は自分の子供をコロリで亡くしたばかり。そんな彼女にとって、テツとジョウブは、まさに天からの授かりものだったのですが…それを知ったテツが、結局ジョウブを連れて飛び出して言ってしまうのが何とも切ない。
(この辺り、何故テツが飛び出したかという点には色々解釈があるかと思いますが、パッと見あまりハッキリしないのが、かえって面白いと思います)

 個人的には、こけしを映すだけでも十分背景事情はわかるので、あえて触れなくてもいいかな…とも思いましたが、そうするとテツの飛び出すきっかけもさることながら、今回、時代背景との繋がりが全く無くなってしまうので、それはやっぱりダメなのでしょうね。


 …色々書きましたが、今回は正直に言って実に感想の書きにくい回。
 しかし、毎回子供たちの描写が、不自然さなく良く描けているなあと感心するのですが、今回もその点からすると、子供の無邪気な可愛らしさのみならず、ある種の残酷さもきちんと描けていたかな、とは思います。


 と、二つほど補足を。
 今回のアバンタイトルは、何と平賀源内の死のくだり。エレキテルで賊を退けるも、賊が感電死してしまい、それが元であらぬ疑いをかけられた末に獄死する…というのがここでの解釈ですが、さて、エレキテルが今後どう絡んでくるか? それは今のところは闇の中であります。

 もう一つは、今回顔見せ程度の登場だったアラシ。単身ヒヲウたちを追ってくるも、機巧が故障して狼にやられ、ヒヲウたち同様勘兵衛に拾われるという、ちょっとカッコ悪い役回りでしたが、意識を取り戻すとすぐに飛び出してしまうのがらしいといえばらしいかなあ。


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