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2010.01.22

「戦国SANADA紅蓮隊」第1巻 戦国でも平松節!

 武田家が滅び、雌伏を余儀なくされていた真田幸村。そんな彼の元に猿飛佐助がもたらしたのは、本能寺の変で織田信長が討たれたとの報だった。再び乱れるであろう天下の表舞台に立つため、幸村は佐助と共に旅立つ。

 「ブラック・エンジェルズ」「マーダーライセンス牙」の、あの平松伸二先生が戦国漫画を描いた! そう聞いたとき私の脳裏をよぎったのは、
・主人公は極めてクールか、極めて熱血漢
・悪役は一目でわかるビジュアル(目の下に真っ黒な隈など)で、改心の余地もない外道
・感情が激した時の台詞は「○○だぜエエエエ~~~!!!」「○○がアアアアア~~~!!!」
・で、無辜の民を鬱になりそうなほど無惨に殺した外道は、主人公に「この外道がアアアアア~~~!!!」と真っ二つにされる

…という作品だったのですが、豈測らんや、この予想がほとんど全て当たっていたとは。

 ――と、冒頭からベタなお話で恐縮ですが、しかし数十年来の隠れ平松ファンとしては、やはりテンションが上がらずにはおれません。
 この第一巻の中心となるのは、幸村と、生涯の宿敵である徳川家康とのファーストコンタクトですが…主人公の宿敵ですから、当然家康は絵に描いたような腐れ外道。
 ビジュアル的にも極悪ですが、戦で両親をなくした子供を捕まえてきて人間狩り(しかも約束を破って幸村の眼前で射殺)するという見事なまでの外道っぷりで、幸村もエキサイトであります。

 まあ、ここで家康を叩き斬っては歴史が変わってしまうため、残念ながら逃げられてしまうわけですが、この時、家康が幸村の背後に武田信玄のオーラを見て恐れおののくのが色々な意味でオカシイ。


 というように、戦国を舞台にしても平松節は平松節。
 正直なところ、幸村の豪快ヒーローぶりを描きたいのか、歴史ものとしても描きたいのか、この第一巻を読んだ限りではすっきりしないのが大きな欠点ではありますが、いんだよ 細けえ事は。
(いや、個人的にはバトル路線に行って欲しいんですけどね)

 いかにキャッチーなタイトルを付けようと、平松作品のジャンクな味わいは相変わらずですし、それで良いのです。
 これからも、いん細(ryスピリッツで突き抜けていただきたいものです。

 そのうち、どっかで見たような暗殺者やら忍者やら坊さんやらが出てきそうな気もしますが、それはむしろそれで

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