「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第06話「目指せ! 山の彼方へ」
山道を行く中、炎が壊れてしまった。ヒヲウは知り合った商人・喜三郎の紹介で麓の鍛冶屋・権十に修理を頼むが、直す代わりに山を下りろと言われる。何とか権十を説得した一行は、新たに炎の腕に取り付けた鉤付き綱で難所・鎖峠を上り始める。何度も危機に瀕しながらも、ついにヒヲウたちは登り切るのだった。
アバンタイトルは、攘夷浪士たちが英国公使オールコックを襲撃した高輪東禅寺襲撃事件。その陰には、東禅寺を守る西洋騎士――と思いきやそれは機巧! という仰天展開です。今回の本筋とは無関係ですが…
(しかし、本作が予定通り描かれていたら、こうした機巧が正史の陰でどこへ、何故消えたかまで描いたのでしょうか)
さて、本編の方は前回に引き続き、子供たちだけの道中編。
飛騨高山へは、当然のことながら険阻な山道を越えていかなければいけないのですが、しかし、いかに優れた機巧を搭載していようと、図体の大きな炎では、山道を踏破するのは困難…
その苦難を、機の民としての技術と、そして何より子供たちのまっすぐな気持ちで乗り越えていこうという趣向です。
そしてそこに絡むのは、喜三郎という青年商人。士籍を離れた上に、異人相手に商売をする彼を快く思わない朋輩に付け狙われる彼は、ヒヲウたちに助力しながらも、同時に、彼らの苦闘と自分の生き様を重ねていて…
というところで、クライマックスは、新たに腕に装備した鉤爪を使った、いわば大車輪ロケットアンカーで、坂の上の岩に綱を引っかけ、ウィンチ代わりにして炎を引っ張り上げる作戦にチャレンジ。
全員が力を合わせて坂道を上りきるという美しい展開なのですが――正直なところ、めでたしめでたし、以上の感想を書けないのが困ったところ。
喜三郎周辺の設定はありますが、前回以上に時代背景へのフックが小さく、またドラマ的にもストレートすぎたという印象です。
正直なところ「本筋以外の回」以上でも以下でもない、と言うほかありません。
ちなみに今回のアラシは、前回同様、単身炎を追っている設定。川に落ちた喜三郎の朋輩を助けたり、坂を上る最中の炎を攻撃しなかったりと、存外人の良いところを見せてくれますが、マユ姉ちゃんに全く相手にされていなかったり、やはり付け足し感は否めないかなあ…
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