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2010.02.21

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第08話「裏切り? 雪山に消えたマチ」

 山道を行く炎に襲いかかる風陣。何とか逃れた一行だが、マチは旅を続けるうちに華に育ちの違いを感じ、飛び出してしまう。そんなマチの前に現れ、華たちと別れろと警告するアラシ。しかし追っ手の接近を知ったマチは、追っ手を引きつけつつ怪我をした華と共に逃れる。炎はアラシに落とし穴にはめられながらも、何とか撃退し、マチと華も無事に炎に戻るのだった。

 今回のアバンタイトルは海軍操練所の勝海舟と坂本竜馬の姿。本編の方は今回は史実との絡みはほとんどありませんが、その分こちらで補充というところでしょうか(ほとんどじゃれあっているだけでしたが)。
 そういえば才谷=坂本が示されたのは今回が初めてかな?

 さて、今回はタイトルにあるとおりマチが主役回。そしてそれと同時に、前回から登場した華と雪、特に華の存在がクローズアップされることになります。

 才谷の頼みと、そして何よりもヒヲウの決意もあって、華と雪を連れていくこととなった一行。しかしまだまだ両者は出会ったばかり…
 武士の、しかも藩主の子と、制外の民である機の民の子――両者の違いは、我々が想像する以上に大きいのでしょう。

 もっとも、ヒヲウはその辺りは無頓着ですし、サイやマユはその辺りを呑み込めるほどは大人であるわけで…ここで両者の違いを描くのにマチを持ってくるのは、実にうまいと感じます。

 特に良かったのは、食料を買うために、ためらいもなく着物を差し出す華たちに、マチが違和感を感じる場面。
 確かに、華にとっては何ということもない行為でも、マチにとっては、複雑な気分になることは、彼女の年頃の女の子の心境を想像すれば、納得がいきます。

 しかしもちろん、それでマチが華と雪を放り出すなどというのは、あり得ない話。
 確かに、たまたまマチたちの仇と、華たちの仇が、同じ風陣であったということはありますが、そうでなくとも、マチは華を助けたであろうことは、想像に難くありません。

 本作では子供の良くも悪くもストレートな部分が嫌味なく描かれているのが好きなのですが、今回も、そのストレートさがアンビバレントに出てしまいながらも、それを何とかすり合わせて頑張るマチの姿が、素直に良いと思えました。

 クライマックスも、そのマチと華が風陣の追っ手をまいて逃れるのと、ヒヲウの炎がアラシたちの機巧と対決するのとが、平行して描かれるのがなかなかの盛り上がりであったと思います。


 ちなみに、久々に今回ヒヲウの伏姫人形が登場。
 「こんなの伏姫じゃない!」というマチの突っ込みは、個人的にはちょっと深読みしたくなるものが。


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