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2010.02.03

「なまずランプ 幕末都市伝説」第2巻 今度の相手は大なまず?

 運の悪いダメ男・平次郎が、次から次へと襲い来るピンチに翻弄されまくる「なまずランプ」。
 江戸城御金蔵破りに巻き込まれた平次郎の苦闘もこの第二巻で解決しますが、続いて物語は全く新しい展開を見せることになります。

 殺人の濡れ衣を着せられ処刑直前のところを、口から出任せで逃れた平次郎。成り行きで、江戸城の御金蔵破りを追うことになるのですが…
 と、実行犯のおかしな男・虻丸を味方につけてようやく黒幕に迫ったものの!? というところで終わった第一巻ですが、まだまだ事態は二転三転。
 意外かつ納得の真相に驚く間もなく、平次郎を襲う最後のピンチを乗り越えた先に待っていたのは――いやはや、最後の最後まで驚きの連続でした。

 なるほど、今一つピンとこなかったタイトルの「幕末都市伝説」とはこういうことか…と納得して、ああ面白かった、と思う間もなく、平次郎を襲うのは次の事件。
 実は御金蔵破りの事件(天の巻)はこの巻の冒頭で完結、次なるエピソード・地の巻が始まります。

 成り行きで御用聞きとなった平次郎の近所に越してきた謎のイケメン・風科光馬。
 不思議なカリスマを持つ彼は、地震について学ぶ「なまず講」を主催し、次なる地震から生き延びる法を教えると称して次々と信奉者を増やしていくのですが…

 この巻ではまだ明確な事件は起きていないものの――それゆえ奉行所も動かないという構成がうまい――しかしどう考えても胡散臭い「なまず講」。
 その謎に挑むべき平次郎は、しかしあっさり光馬の信奉者となってしまい、さて、天の巻とは全く違う意味で、先が読めない展開となってきました。

 地震を的確に予言する光馬の能力の正体は、「なまず講」の正体は、そして平次郎の狙いは…虻丸も再登場して、いよいよ物語は核心に近づいてきた感がありますが、まだまだ振り回してくれることでしょう。


 それにしても「弾丸二つで二百文 刀の研ぎ代よりもはるかに安い」は良い台詞ですね。
(弾丸一つが本当に百文で買えたかは不勉強でわかりませんが、この作者の作品に出てきたのであれば、何となく信じられる気がします)

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