「変身忍者嵐」 第29話「死のけむり妖怪! マーダラの恐怖!!」
マーダラに襲われている駕籠を助けたハヤテたち。駕籠に乗っていた姫と乳母を連れて近くの屋敷に助けを求めた一行だが、煙となって侵入してくるマーダラの前に、屋敷に閉じこめられてしまう。と、ハヤテが休んでいる間に、荷物を探る姫たち。実は姫の父がマーダラに捕らわれ、引き替えに忍者大秘巻を持ってくるよう脅されていたのだ。しかし人質は月の輪に救い出され、マーダラと対決した嵐は、煙の体に苦戦しつつも嵐旋風落としで打ち勝つのだった。
これまではメジャーどころが登場していた西洋妖怪も、今回から謎の捏造妖怪シリーズに突入。
佐藤有文がジャガーバックスで出していた妖怪本にしか掲載されていないような奇怪な世界中の妖怪が、嵐の前に立ち塞がります(これはこれで夢の対決…かなあ)。
その一番手、マーダラは――手元に資料がないため、伝聞になってしまうのがお恥ずかしいのですが――「まだらミイラ」が元ネタと思しい妖怪(出身地が同じフィンランドなのでおそらくそうでしょう)。
まだらとmurdererをかけたのでしょうか、なかなかナイスなネーミングです。
そのマーダラ、口から吐く赤い霧を浴びた者を、斑模様の骸骨に変えてしまうという恐るべき能力の持ち主。
しかも自分の体を煙に変えて、ちょっとした隙間から忍び入ってくるのだから恐ろしい。今回のエピソードの舞台となった荒れ屋敷のように、隙間の多い日本家屋で襲われたくない妖怪であります。
(しかも、隙間はなくとも煙を立てたらそこからも出現できるというタチの悪さ!)
これだけでも相当厭な相手ですが、マーダラの真の狙いは別なところに…ハヤテたちに保護された土地の家老の姫と乳母は、実はマーダラの手先。父を人質にされて、ハヤテたちの隙を見て忍者大秘巻を盗むよう、脅されていたのでした。
悪人が、関係ない者を脅し、油断しているヒーローたちを襲わせるというのは定番パターンでありますが、今回はそこに密室パニックものを絡めてきたのが面白い。忍者大秘巻争奪戦にも色々なパターンを用意してくるものだと感心します。
ただ、いかに猛毒とはいえ、煙に包囲されてもあまり緊迫感が…というのが正直なところではありますが――
(キングの「霧」の怖いところは、霧そのものではないですからねえ)
また、煙の体を持っているので刃が通じないマーダラをどうやって倒すのかと思ったら、頭上高く飛んで刀を振り回しながら落ちてくる嵐旋風落としで煙を吹き払ったので、普通に斬れるようになったぞ!(と見える)のも、謎の結末です。
ちなみに今回の月の輪さんは、(予想通り)人質となっていた家老の救出役。
もはやすっかりお馴染みとなった謎の呪文「クラーム!」一声、バリアーで煙をはじき返してしまう無敵ぶりは、いつものことながら凄いとしか。
そういえばクライマックス、マーダラと対決した際に、「あの娘の父親の命はどうなるのかな?」と言われて「父親!?」と返した嵐…絶対忘れてただろ。
今回の西洋妖怪
マーダラ
フィンランドから来た煙の妖怪。煙になって移動し、煙が立つとそこから出現することもできる。口からは猛毒の煙を吐き、浴びた者は斑模様の骸骨に変わってしまう。また、体が煙のため、刃も通じない。
土地の家老を人質に取り、その娘と乳母を使ってハヤテたちから忍者大秘巻を奪わせようとしたが、嵐の嵐旋風落としで煙を全て吹き飛ばされ、嵐旋風斬りで爆死した。
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コメント
体を煙に変える不死身の妖怪、と思いきや、嵐の刀の旋風に煙を吹き飛ばされ、後は普通に切られてしまうとは!
しかし、マーダラにとって一番不運だった事は、あの魔女メドーサの次に登場した事。妖艶なアブない魅力のセクシー魔女の後に単にグロテスクなだけの普通の怪人。この余りの温度差、これじゃ印象に残らないのは無理もありません。しかも次の回がこれまた魔女のザルバー。前後をインパクトの強いキャラに挟まれてしまい、本当にお気の毒でした。
投稿: 特撮コメンテーター | 2010.04.14 21:43
能力的にもシチュエーション的にも面白い妖怪だったのですけれどね…
確かに、あの不死身ぶりへの対処は突っ込みどころでしょう。ある意味理不尽なオチです。
投稿: 三田主水 | 2010.04.14 23:14