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2010.02.22

「変身忍者嵐」 第32話「妖怪三十一面相!!」

 ハヤテたちが泊まった宿屋でモズマに襲われ、怪我をした老婆に付き添って街道を行くことになったハヤテ。一方、モズマと思われた宿の客が替え玉だったと知り、ハヤテを追うツムジは下忍の襲撃を受けるが、そこに意外な助っ人が現れる。老婆から正体を現したモズマと対決する嵐は、分身の術に苦しめられながらも、奇策で本体を見抜き、モズマを倒すのだった。

 また妙なタイトルの今回登場するのは、霧のロンドンはイギリスからやって来た西洋妖怪モズマ。
 出典は佐藤有文の捏造妖怪本ですが、そちらによれば、人間に化けながら夜になると口から内臓を吐き出して人体を裏返した姿となり、人を襲って脳を食らうという、文章で書いていても実に厭な妖怪であります。
(事実、子供の頃読んだ私はイラストのリアルさもあって震え上がったものです)

 本作でのモズマはさすがにそこまでグロではありませんが、異様な色をした皮膚と、体の外側に飛び出したような骨というデザイン、そして様々な人間に化け、そして他の人間を自分の姿に変えるという変身能力の持ち主であるという点に、原典のイメージを残しています。

 さて、そのモズマに扮するのは怪優・潮健児。特撮悪役の常連である氏ですが、今回はモズマのみならず、モズマが変身する船頭・侍・老婆に扮しての大活躍。
 …おかげで、変身というよりは変装という印象が強くなってしまいましたが、冷静に考えると、モズマがハヤテを襲い、忍者大秘巻を狙うだけというえらいシンプルなストーリーを盛り上げてくれたと思います。
 ちなみに、モズマは同郷のドラキュラや狼男、フランケン、ゴルゴンの敵討ちに燃えてる辺り、なかなか人情味(?)があるのですが、その辺りは氏ならではの味かな。

 さて、このモズマの恐ろしいところは、自分が化けるだけでなく、上に述べた通り他人を自分の姿に変えて操ること。
 冒頭で渡し船の客を襲撃して捕らえ、彼らを自分の姿に変えてハヤテたちを襲わせるという周到な手段で、ハヤテを苦しめることになります。
(ちなみにこの時、モズマに変身させられた人々を、知らぬとはいえハヤテたちが殺してしまっているのですが、それはスルー)

 しかし、クライマックスで彼ら替え玉とともに襲ってくるモズマの本体を見抜くために嵐が取った手段が、地の巻を放り出して、それに手を出すかどうか、というのはいかがなものか。頭の中まで操られているなら、全員一斉に手を出しそうなものですが…
 いかがなものかと言えば、分身に苦しむ嵐の前に現れた月の輪の台詞が「モズマの実体はあくまでも一つ…それを探すのだ!」ってわかってるよそんなこと!


 …と、モズマにばかり目が行ってしまいましたが、今回もスペシャルゲスト・高見山関が登場。
 罠にかかったことを知らせるため、ハヤテを追うツムジが道にぶつかったのは、何故か褌一丁で米俵二つ持った高見山というシチュエーションで…いやホント、本当なんです。
 高見山はツムジの頼みで下忍を蹴散らしてくれるのですが(というか出番これだけ)、化身忍者がいて西洋妖怪がいて高見山がいる…何だか素敵な世界観です。

 あ、今回もカスミはラストにのみ突然登場。もう、現場の混乱が見えるようだ…


今回の西洋妖怪
モズマ
 ロンドンからやって来た変身術を得意とする妖怪。自分が他人に化けるのみならず、他人を自分に変えることも可能。戦闘時には、刺した相手を白骨に変える西洋剣や槍、また手首についた鎖を武器に使う。
 これまで倒された西洋妖怪たちの仇をとり、忍者大秘巻地の巻を奪うため、渡し船の客を襲って分身に仕立て上げ、ハヤテたちを襲ったが、地の巻に気をとられたことで本体を見抜かれて倒された。


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コメント

同作品で後にイタチ小僧を演じる潮健児氏の、まさに地獄大使のキャラをそのまま引きずった様な怪演でした。
大風呂敷を広げた割には呆気ない最期でしたが、それにしてもあれだけグロテスクな姿なのだから、嵐に倒された後は白煙を上げて自身も溶けて欲しかったですね。人を溶かして白骨にしておきながら、自分は「バトルホーク」の怪人みたいにただそのまま倒れるだけなんて!何か理不尽過ぎますよ。

投稿: 特撮コメンテーター | 2010.04.14 21:28

潮健児氏でなければ、もっと陰惨な印象のお話になっていたかも…元ネタとグロい姿と能力をああいう形にアレンジしてみせたスタッフもGJでした。

倒され方は確かにあっけなかったですが…わはは>「バトルホーク」の怪人みたいに

投稿: 三田主水 | 2010.04.14 23:16

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