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2010.04.21

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第15話「泣くな! ハナ」

 漁をしていた炎の網に象がかかり、ヒヲウはハナと名付ける。一方華たちは異国人タンドリーと出会い、彼の人捜しを手伝うことに。途中の町でヒヲウと再会しながらも、なかなか素直になれない華。そんな中、風陣のヌケはハナを自分の機巧に組み込み、炎を攻撃させる。苦戦する炎だが、タンドリーの笛にハナが止まった隙に、機巧を引きはがすのだった。タンドリーはハナと共に去り、ヒヲウと華も仲直りするのだった。

 どこからどう見ても本筋以外の回(アバンタイトルの…ぶりからしてもうそんな印象)なのですが、京都編でギクシャクしてしまったヒヲウと華の仲直りを描くという点では意味のあるエピソード。
 そしてそれ以上に、象と子供たちの触れあいや、奇天烈な風陣メカとの対決など、単発ものとしてはなかなか面白い回でした。

 旅の途中、豪快に炎で漁をする(こんだけ生活力溢れるロボは最近ではあと∀くらいか)ヒヲウたちが偶然引き上げたのは、嵐で船が難破した象のハナ(ヒヲウ命名)。
 そして、前回ヒヲウたちと別れて旅立った華・雪・才谷の方は、その象のかつての持ち主である異国人・タンドリーさんと出会って…
 と、お互いを探しあうゲストキャラ同士が、それぞれのサイドに別れることで、ハナとタンドリー、ヒヲウと華が重ね合わされるのがなかなかよろしい。
 ベタではありますが、ヒヲウが語るハナの話を、自分のことだと勘違いして怒る華もかわいいのです。

 かつて、金目当てにパクシャ(象の本名)を売り払ってしまったことを気に病み、パクシャが自分を許さない、パクシャに会えないと嘆くタンドリーに対し、本当は会いたいのに勝手にヒヲウを意識して、避けたり乱暴に接してしまう自分を重ね合わせる華の姿は、ああ、子供の頃ってこうだよね…と微笑ましくなりました。
(ここでツンデレなどという便利な言葉を持ってくると、こういう感覚も一気に吹っ飛ぶのでいかんですね)
 というか子供なみに駄々をこねすぎですタンドリーさん…

 さて、それだけではちょっとお話が締まらないわけで、ここで襲ってくるのは風陣の怪人…というか変人・ヌケ。
 出番の度ごとに動物のマスクを被って登場し、珍妙な機巧に乗って現れる彼のナニっぷりは、アカも思わず引くほどですが、元来が技術家集団である機の民であれば、こういう奴もいるでしょう。

 そのヌケ自慢の大機巧こそが、防水スチームインジンを搭載したウニエビガメ――いや、ハナの体の上に乗ってウニエビガメゾウであります。
 おそらくはハナなしでは重すぎて動けないウニエビガメですが、炎以上のパワーを誇るハナを移動用の動力源とすることで炎を圧倒。
 ハナがいなかったらどうするつもりなんだ…というのは禁句として、こういう思わぬ強敵が飛び出してくるのもたまにはいいですね。
 対決の方は、タンドリーさんの笛の音にハナが動きを止めるというお約束に、久々登場の縄付き鈎で機巧部分をひっぺがして炎が勝利。
 タンドリーとハナはどこかに(どこに?)去っていき、ヒヲウも華にちゃんとごめんなさいできて、まずはめでたしめでたしであります。

 たまにはこういう回もいいのかな。時代ものとしてのフックは無いに等しかったですが…


 …しかし今回、止め絵が多くありませんか。


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