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2010.05.03

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第17話「会えた! 悲しみの始まり」

 新月藩に辿り着いたヒヲウたちは、マスラヲがいるという風陣の館に向かう。が、ヒヲウと戦うために華と雪を隠すアラシと、二人を新藩主に引き渡そうとするアカとの戦いに巻き込まれてしまう。成り行きでアラシを助けたヒヲウだが、アラシは二人を賭けて自分の機巧・命と炎の対決を望み、ヒヲウもそれを受ける。しかし命のパワーの前に炎は完敗、華と雪は風陣に連れ去られる。さらに、そこに現れたマスラヲは、風陣と行動を共に行動していた…

 気がつけば折り返し地点を過ぎ、ついにクライマックス突入の本作。第十七話に来て、ついにヒヲウは探し求めてきた父・マスラヲと再会するのですが…

 が、ヒヲウと父のドラマが描かれるのは次回以降で、今回中心となるのは、むしろアラシの方という印象があります。

 これまでも幾度となくヒヲウの前に立ち塞がりながら、敵役ではあっても悪役ではないという印象だったアラシ。
 今回は、実は子供の頃(今のテツくらい頃?)に、華と雪に出会っていたという彼の過去の一端が描かれます。

 そこで描かれるアラシの姿は、機巧を愛し、そして他人が機巧を楽しむことを喜ぶ、機の民の一種の典型とも言うべき姿。
 その想いは、実の父に残酷な形で否定されてしまうのですが、それはともかく、こうした背景が描かれたことで、彼のこれまでの言動にも、なるほどと納得がいく部分があります。

 そして、アラシが本質的には変わっていないのだと感じさせられたのは、お家騒動(の背後にある大人の権力欲)を「くだらないこと」と言い切った彼の姿。
 そこには、機の民の掟に現れる「マツリ」を、「政」と同一視する立場(言うなれば、これまで作中に登場した大人たちの立場)を笑い飛ばす心が感じられます。
 個人的には、本作の中でも、一番まっすぐ育って欲しいと思えるキャラなのですが…その後の物語が描かれていたら、その辺りはどうだったのでしょうね(何となく悪い予感がしますが)。

 さて今回、偶然彼と呉越同舟することになったヒヲウは、初めて彼が風陣の一員であることを知るのですが――今まで知らなかったのはちょっと意外でしたが――しかし、そこであっさりと「風陣やめちゃえよ」と言う辺り、実はこの二人、似た者同士なのだなあ…と改めて微笑ましく思った次第です。

 しかし、機の民であるにもかかわらず、いやそうであるからこそ、お互いの機巧を競ってみたくなる二人。ここに、炎vsアラシの機巧・命の、本編初の人型巨大機巧同士の戦闘が描かれることとなるのですが――

 頭・腕・胴・足を構成する四体のメカが合体する、幕末キングジョーと言いたくなるような命のギミックにただビックリ。
 いやー天才だよアラシ…炎の変形に対抗して(?)合体ギミックを仕込むところがまた心憎い。

 そこにあの天狗の剣が加わるのですから、まさに鬼に金棒。さらに、炎必殺の炎サンダー(仮称)も、発動にタメが必要、しかも水に入ると発散してしまうという弱点までしっかり見切っての戦法で、炎は完敗することに…

 炎は敗北、華と雪は風陣本体に連れ去られ、しかもようやく出会った父はその風陣と行動を共にしていて――
 ヒヲウが幾重にも衝撃を受けたところで以下次回、うむ、良い引きです。


 なお、今回のアバンはロシア船ディアナ号の沈没と、日本の大工たちによる日本初の洋式船・ヘダ号製作のお話。
 そこには(やっぱり)マスラヲが絡んでいたというお話なのですが、彼と行動を共にしていた橘さん――橘耕斎は、次回のアバンにも顔を出すことになります。

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