「変身忍者嵐」 第44話「ゴースト・ファーザー! 宇宙大作戦!!」
ハヤテの仲間たちを次々と襲い、懐中のものを奪い取ろうとする雲助の仙造が。ゴーストファーザーに襲われた仙造と出会ったハヤテは、彼がシノブと出会った場所を聞き出す。しかし仙造こそはゴーストファーザーの変身であり、シノブを人質に、ハヤテを苦しめるのだった。辛くもゴーストファーザーを倒し、母に駆け寄るハヤテだが、寸前でサタンにより母は連れ去られてしまうのだった。
今日も今日とて円盤で外国に向かい、悪魔を復活させては配下にするサタン様。今回の悪魔は、イタリアはベスビオ火山に眠るゴーストファーザーであります。時代を感じさせるネーミングだなあ。
前々回からユニークなデザインが続く敵キャラですが、今回のゴーストファーザーも実に面白い。
触手と足を生やした水晶、と言うべき姿で、妖怪変化というより宇宙人(というかキン肉マンの超人)チックなデザインですが、そのミスマッチぶりが逆に異次元の怪物的で良いのです。
もっとも、当時の造形技術ではそのデザインを十分立体化できているとは言い難いのが、実に残念なのですが…
さて、毎回「日本征服しろ」「嵐からサタンの鈴を奪え」と、微妙に重なるようで重ならないサタンの命令(正直なところ、サタン編の微妙さは、この中途半端な命令に依る部分も大きいと思います)。
それを果たすために、ゴーストファーザーは、仙造なる雲助に変身して、イタチ小僧・シノブ・カゲリとツユハといったハヤテの仲間たちを襲ってその懐中を漁ります。
それはそれでそれなりにうまい策ではありますが、古代の眠りから覚めた怪生物がやることか…という印象があるのも事実。ハヤテの前では、仙造とゴーストファーザーが別人にも見えるようなミスリードもしていただけに、その辺りは残念です。
気絶させたカゲリとツユハ(前回までの忍者装束から、娘姿に衣装チェンジ!)の懐を漁る雲助というのは、実にいかがわしいビジュアルで良かったのですが…
しかし、足をひねったくらいで「もうダメ」と言い出すツユハはいかがなものか。二人揃って仙造にあっさり気絶させられるし。
それはさておき、タイトルに冠された「宇宙大作戦」はどこ行った? と思いきや、クライマックスの嵐との対決でゴーストファーザーが繰り出す大技に由来する様子。
いきなりこの地球を暗闇にしてやる、俺は宇宙をも支配できると言い出したゴーストファーザー、後者はどうかと思いますが、前者は本当だったか、周囲を暗闇に包みます。
さらに、悪魔の火なる隕石っぽいものを空から降らせるゴーストファーザー。ビジュアル的にはなかなか良い感じです。
…もっとも、全部かわされてガンビーム一発で爆死するのですが。
と、ここまで書いてきてなんですが、この後が今回のクライマックスであります。
苦しみのあまり白髪と化してしまったシノブと、ついに再会したハヤテ。
母さーん! ハヤテー! と互いに駆け寄り、ひしと抱き合うかに見えた瞬間! ボンという音と白煙とともに消えるシノブ。
もう、このシノブ消失のタイミングとエフェクトが絶妙すぎて、何回見ても噴き出し…いや驚きます。このシーンのためだけでもこの回を見る価値がある! というのはあんまり言い過ぎではないような気がします。
思い知ったかハヤテ! という嬉しそうなサタンの言葉もむべなるかな、さすがのハヤテもがっくり落ち込むのでした。
今回の悪魔
ゴーストファーザー
イタリア・ベスビオ火山の地底に眠っていた悪魔。人間を炭素化する能力を持ち、体に抱き寄せた人間は消し炭と化してしまう。また、宇宙をも支配できると嘯き、周囲を暗闇に変えて、天空から悪魔の火なるものを降らせる。
サタンの鈴を奪還するため、雲助の仙造に化けてハヤテの仲間たちを襲ったが、ハヤテに見破られ、ガンビームを喰らって仙造の姿になり、爆死した。
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