「戦国SANADA紅蓮隊」第2巻 対決、外道忍び!
戦国時代を舞台にしても、あまりにもいつも通りのノリで、私らファンを喜ばせてくれた「戦国SANADA紅蓮隊」の続巻であります。
上杉景勝、直江兼続の二人と出会った幸村の活躍は…今回も期待通りであります。
主家を失い、北条氏政の下に身を寄せた真田一家。
一方、世の中の動きはと言えば、突然の信長の死(その直前の武田家滅亡)によりパワーバランスが崩れ、有力大名が一気に動き始めた頃、北条家は徳川家康、そして上杉景勝と対峙することとなります。
第二巻の前半で描かれるのは、このいわゆる天正壬午の乱ですが、ここで描かれる北条氏直が期待通りに実にひどい。
主人公を持ち上げるために他の人物を低く描くというのは、本来であれば感心できる手法ではありませんが、まあ本作は幸村がヒーローですから!
…というわけで、非常にわかりやすくダメダメな器の小さい男として描かれた氏直とソリの合うわけのない幸村ですが、しかし、迫る上杉軍との戦いを避けるため、講和の使者として、上杉の本陣に赴くこととなります。
ここでの幸村は死装束に身を包み、いやそれどころか陰腹切って覚悟完了。見事、困難と思われた講和を成立させるのでありました。
…と、この辺り、何だかコミックバンチに載ってそうな展開ですが――「今度は十文字に切ってご覧に入れる!」とか言いながら腹に刃を当てて、やっぱり痛えと泣き騒いじゃう幸村とかは、なかなか楽しいのですが――しかし本番はこれから。
この件をきっかけに兼続と交誼を結んだ(というか死にかけて兼続の所で寝込んでた)幸村の前に現れたのは、宿敵・家康が送り込んだ三人の忍び。
幸村の生死を確かめ、そして景勝・兼続を暗殺しようという家康の意を受けたこの三人…斬怪・陰水・魔死羅というオドロ怪奇な名前に違わず、見るからにフリーキーな変態揃いにして、人の命を何とも思わぬ外道集団であります。
かくして始まる幸村たちと三匹の外道忍びとの対決…これですよ見たかったのは!
単に、私が一番最初に平松漫画にはまったのが「ブラック・エンジェルズ」の竜牙会編だったためかもしれませんが、やはりヒーローと超人的な外道とのバイオレンス満載のガチバトルは平松漫画の華。
平松漫画のバトル要素は、ある種忍法帖バトルの異形の落とし子という感があるのですが、それがついに時代ものに還ってきたと感慨深い…
というのは言い過ぎかもしれませんが、期待通り時代ものとの親和性はばっちりで安心しました。
まだ試行錯誤の部分はあるかと思いますが、この調子で生真面目な歴史ファンが泡噴くような平松流時代劇画の道を、バリバリと切り開いていただきたいものです。
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