「仮面の忍者赤影」アニメ版 第01話「赤影と山ザル小太郎」
山中で暮らす野生児・小太郎は、何者かに追われる男を助けた。男の末期の言葉を聞いた祖父は、小太郎に「青影」の名を与え、堺に向かわせる。途中、金目教に家族を殺された少女・あかねと出会った青影は、金目教の行者に扮したむささび小六と対峙。そこに仮面の謎の忍者・赤影が登場し、小六を一蹴、生け捕りにしてしまう。だが、小六は口を割る前に自決し、赤影も何処かへ去る。青影はあかねたちと共に堺に向かうのだった。
しばらく特撮時代ヒーローものを紹介してきましたが、今回からしばらく、特撮ではないのですがそちらに縁のある作品として、アニメ版「仮面の忍者赤影」の紹介をしたいと思います。
赤影といえば、東映の特撮版や横山光輝先生の原作漫画が有名ですが、このアニメ版は、今から約20年前に放映された作品(これに合わせて、横山先生は「新仮面の忍者赤影」を連載)です。
しかし今まで一度もソフト化されておらず、赤影数ある中でも月曜ドラマランド版の次にマイナーであろう作品であります。
さて、その第一話は「赤影と山ザル小太郎」。いきなり気の抜けるサブタイトルですが、この小太郎こそ青影であり、今回は青影の視点から物語が展開されます。
この小太郎少年、サブタイトルで察せられるように山育ちの野生児。
猿に勝るとも劣らない体術の持ち主ですが、声が野沢雅子で一人称が「オラ」なので、もう孫悟空以外の何者にも聞こえません(実際、ほぼ同時期に演じられてるんですが)。
というのはさておき、紫色の忍者軍団に追われる水色の忍者という、ニンジャ映画みたいなシチュエーションに出くわした小太郎は、義侠心から水色忍者・ソウスケを救うのですが、これが実は小太郎のじっちゃん(ああ、ますます…)の配下。
ソウスケはすぐに息を引き取りますが、その際に、幻妖斎なる男と金目教に何らかの関係があることを語ります。
時あたかも戦国時代、「堺を征するものは天下を征する」とまで言われた堺を取り囲むように勢力を伸ばす金目教。
その背後関係を探っていたじっちゃんは、これまで仕込んできた小太郎の腕前を確かめると、彼に青い忍者衣装(…)と「青影」の名、そして「影にあって人知を尽くし、世を乱さんとする者を討つ」影の忍者としての使命を与え、堺に送り出すのでありました。
と、その旅の途中で立ち寄った村は、既に金目教の支配下。唯一、金目教に帰依していなかった家も、巨大な火の玉に襲われて焼失してしまい、青影は残された少女・あかねと弟に出会います。
彼女たちのために、金目教の行者と対峙した青影ですが、その行者こそはソウスケを倒した怪忍者のリーダー・むささび小六。
非常にどうでもいい感じに悪役顔の小六の操るのは、いわゆるむささびの術。一枚の布の四隅を両手両足で掴んで滑空する、あの、ハットリくんがよくやるアレであります。
その小六の奇怪な術に早速危機に陥る青影ですが、そこに謎の助っ人が――そう、ここで赤影参上!
本作の赤影は、現時点では本当に謎の人。どんな顔だか知りませんが、キラリと光る涼しい目の正義の忍者であることは間違いありません。
(しかし青影よ、そこで赤影に「大丈夫か?」と聞かれて素でVサインはないだろう…山を旅立つ時、見送るじっちゃんと猿には「だいじょーぶ」したのに…)
ザコどもはきみに任せる! という感じに単身小六に挑んだ赤影は、生身でありながら小六のむささびの術に全く劣らぬ体術を披露。
かつてソウスケを倒した小六の必殺技「むささび飛翔剣」(相手の頭上から布を落として、そこに隠れて斬りかかるという…冷静に考えるとせこいですね)もあっさり破り、逆に飛騨忍法「乱れ髪」で小六の自由を奪います。
しかし敵もさるもの、金目教の秘密を吐くのであればと自爆。
結構大きなチョンボをやらかした赤影さんはどこかへ去り、青影は身よりをなくしたあかねと弟を連れて、堺に向かうのでした。
というわけで第一話はここまですが、まあ、第一話としては正直なところ今ひとつかなあ…
絵的なものは時代柄として仕方ないとして、青影視点――おそらくは視聴者に近づけたかったのだと思いますが――にしたことが、物語の緊張感を削いでいる印象です。
赤影本格始動以降でこの印象が変わるか!?
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