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2010.06.05

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」 第22話「行くな華! 子どもたちの戦場」

 長州は緒戦に気をよくして攘夷続行を決定し、久坂らはヒヲウにも協力を求める。炎の中で華と再会したヒヲウだが、華は頑なに同行を拒み、ヒヲウは混乱してしまう。。そんな中、外国船攻撃に出撃した命は、命は砲弾の直撃を受けて海に転落。それを救おうとしたヒヲウは、誤って炎の天狗剣で外国船を薙ぎ払ってしまう。ショックを受けたヒヲウは、華のことよりも船員の救助を優先するが、ヒヲウは長州勢に英雄扱いされるのだった。

 アバンは清河劇場最終回。浪士隊を率いてノリノリの清河さんですが、獅子身中の虫と化していた奥沢栄助のアカに色々と裏切られた挙げ句、佐々木只三郎らに討たれてしまうのでした。
(浪士隊が暴れ回るシーンでタンドリーさんとハナが難癖付けられるのには、可哀想でしたが笑ってしまいました)
 鉄扇が二丁拳銃に変形するセンスとか最高だったのですが…合掌。

 さて、本編の方は、前回に比べるとストーリー展開も落ち着いて、じっくりと描かれている印象。

 久々に再会しながらも、無言を貫いたままヒヲウの前から去ってしまった華(その一方でウキウキとヒヲウを攘夷に誘うアラシのツンデレっぷりが面白い)。
 そんなヒヲウと華の関係を縦糸に、調子に乗って攘夷を続行する長州勢の姿を横糸に、お話は展開していきます。

 表立ってではないものの、風陣の協力を受けていた久坂や真木和泉(ダジャレは言わない)。久坂たちは戦力を求め、お尋ね者になった風陣は朝廷に攘夷の許可を得た長州の後ろ盾を求め…と、持ちつ持たれつの関係であります。
(しかしクロガネさんはこと後ろ盾については読みが甘いからなあ…)

 そんな中、炎の中で偶然華と出会ったヒヲウは、再び華に戻ってくるように言うのですが、華はこれを拒みます。
 やはり新月藩での戦いの中で、海に落ちたところをアラシ(と三バカ)に救われた華。それ以来、彼らに守られてきた華は、外国船に戦いを挑もうというアラシたちを見捨てるわけにはいかないと語るのです。

 この辺り、冷静に考えるとあまり理屈が通っていないようにも思えるのですが――華たちがもう少し年上だったら色々と変に説得力があったかも――、しかしこの年頃の女の子は、男の子よりも妙に大人びているしなあ。

 …というのは、大人の目線。
 男の子のヒヲウにとっては納得も理解もできない――ここでいじけていたヒヲウが、八つ当たりしたテツに「泣かない!」「お兄ちゃんみたいに泣かないもん」と逆襲されてる間に泣いちゃう姿が実にかわいい――わけですが、ここでフォローに入るのはやっぱり女の子。
 以前、華とは本音をぶつけ合ったこともあるマチの、「本当は来て欲しいと思ってるはず」という言葉に、ようやくヒヲウは立ち上がります。

 しかし、ヒヲウが格好良く華を助け出してめでたしめでたしとはならないのが、皮肉なところ――
 ノリノリで出撃したもののオランダ軍艦の砲弾の直撃を受けた命は海に落ち、向かってくる軍艦から命を救おうとしたヒヲウが無我夢中で振るった天狗剣は、一撃で軍艦を壊滅状態に…


 考えてみれば、これまで炎という力を持ちながらも、それを戦いを止める方向、人を助ける方向に使ってきたヒヲウ。
 しかしそれは意地が悪い言い方をしてしまえば、運が良かっただけなのかもしれません。強すぎる力は、それ自身が諸刃の剣なのですから(と、天狗剣のデザインが両刃なのはこの象徴…というのは単純すぎるかしら)。

 これまでは機巧に無条件に理想を持つことができたヒヲウ。しかし一度その力を自覚してしまった時、彼はこれまでの通りにいられるのか…それは次回で語られます。

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