「仮面の忍者赤影」アニメ版 第06話「恐るべし!!必殺胡蝶の剣」
堺で信長配下の侍が次々に辻斬りに遭う。犯人は、信長に恨みを持つ霞丸だった。霞丸と対決した青影は傷を負い、赤影も刀を折られてしまう。折しも堺から銃を手に入れようとしていた信長は、その警護役を柳生宗厳に依頼する。宗厳の輸送隊を襲撃する霞丸と邪鬼率いる忍者たち。霞丸の胡蝶の剣に追いつめられる宗厳だが、そこに赤影ら、そして信長軍が駆けつけたことで金目教側は撤退し、かろうじて銃は守られたのだった。
さて、結構楽しくなってきたアニメ版赤影、今回は赤影のライバル的存在である謎の美形剣士・霞丸を中心としたエピソードであります。
その佇まいといい、幻妖斎の恭しげな態度といい、ただ者ではなかろうと思っていましたが、その出自は、かつて信長に滅ぼされた香月家の生き残り。父よ母よ妹よ、という目に遭わされた霞丸にとって、信長は不倶戴天の敵…ということです。
その霞丸は抜刀術の使い手、その速度と威力たるや、太刀風が金色に輝いて、離れたところにいた青影に傷を負わせるほど。
さらに必殺技の霞流胡蝶の剣は、霞丸の着物の胡蝶紋が抜け出して相手の周りを飛び回り、斬れば斬るほど分裂、それに目が眩んだ隙に斬るという…それ、結構卑怯。
さて、今回の幻妖斎の悪だくみは、信長が手に入れようとしている堺銃(どうやら堺産の質の良い銃の様子)を横取りすること。
その運搬警護役となる信長配下の腕自慢たちを斬るのが霞丸の役目ということになります。
しかし信長も黙ってはいられません。彼が次に招いた切り札というべき武芸者――
まだ青年ながら、信長の眼前で兜割…どころか台にしていた石灯籠まで斬ってしまった恐るべき使い手、剣を持っては未だ負けを知らない男、その名は柳生宗厳!
そう、後の柳生石舟斎であります。
時期的には新陰流の印可を受けた直後くらいでしょうか、いずれにせよ日の出の勢いの宗厳は二つ返事で警護を引き受けますが、影一族が協力するというのにはあまりいい顔をしません。
ちなみに今回信長(本作では角刈りのちょっとワイルドなオヤジ)が初登場したわけですが、上で触れたように、影一族の存在を知り、接点もある様子。
もちろん、原作では赤影たちは信長…というか秀吉に協力していたので、本作でもそうなのでしょう。
それはさておき、今回のクライマックスでは、峠道で霞丸と邪鬼丸たちが宗厳の輸送隊を襲撃。
宗厳が霞丸と対峙している間に、邪鬼と配下の忍者たちが荷駄に襲いかかりあたりは大混乱、宗厳もしっかり胡蝶の剣に囚われ大ピンチに…
というところで赤影が助太刀に入り、忍者たちも白影・青影が相手にして大乱戦と相成ります。
この時、青影が、地面に火薬玉を叩きつけて八方に炎を走らせた上、爆発するという忍法火走りを使ってるのですが…
荷駄は大丈夫なのかしらと心配になっていたら、その炎を見て信長軍が駆けつけてくれたので霞丸・邪鬼丸も撤退してめでたしめでたし。
宗厳も、よけいなことしやがって…などとは思わず、素直に赤影に感謝するのでした。
と、今回は、さほどひねった内容というわけではありませんが、見ていてトホホな場面もなく、普通に楽しめる回でした(脚本は…と思ったらやっぱり(?)井上敏樹氏)
霞丸のアクションシーンでBGMに鼓と笛を使うというのも、ベタではありますが良かったと思います。
ちなみに今回、冒頭で馬庭念流の武芸者が霞丸に斬られるのですが、樋口定次がこの流派を立てたのは関ヶ原の合戦の少し前くらいなので、ちょっと無理があったかな…
まあ、念流自体は既にあったから、ニアミスということで。
| 固定リンク

コメント