九月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
本当に生命の危険を感じるほどの暑さが続きますが、暦の上ではあともう少しで秋。秋と言えば読書の秋、伝奇の秋というわけで、九月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。(敬称略)
…とは言ってみたものの、九月の文庫小説はほとんど壊滅的。
個人的に気になるアイテムを挙げれば、米村圭伍の蜜姫シリーズ第二弾「おたから蜜姫」、発売日は上旬としかわかっていませんが早見俊の「よわむし同心信長」4、それに中国武侠ミステリ(水滸伝ネタもあるよ!)の秋梨惟高「もろこし銀侠伝」くらいでしょうか…
(天野純希の「桃山ビート・トライブ」も文庫化されますので、未読の方はどうぞ)
しかし、個人的に文庫が不作な一方で、これ一冊でお釣りが来る! というべきものが、宮負定雄の「奇談雑史」の文庫化であります。
平田篤胤の高弟であり、師の異界研究を引き継いだ宮負が蒐集した異界交流譚の集大成――とのことで、実は私も実物は見たことはないのですが、それが文庫で手に入るようになるとは…
いやはや、大変な時代になったものです。
さて、漫画の方は、それなりのラインナップ。
初登場としては、一部で話題沸騰(?)の本宮ひろ志「猛き黄金の国 柳生宗矩」1、ガンガン系では珍しい濃い画風のキム・ビョンジン「ヴァルハラ 本多忠勝伝」があります。
また、シリーズ続巻としては、そろそろたぶんクライマックスの田中ほさな「乱飛乱外」8、案外早い続巻でちょっと驚きました安彦良和「麗島夢譚」2、やっぱり続編を早く出していただきたい高田裕三「九十九眠るしずめ」文庫版2、などが、気になるところであります。
その他、個人的に嬉しいのは山科けいすけ「SENGOKU」の復刊。
先日同様に復刊した「サカモト」が実に面白かった(「龍馬伝」を見ていてもこちらのキャラが浮かんでくるくらいに)だけに、こちらも期待していましたが、見事復活であります。
そして…復刊と言えば忘れてはいけないのは、最近毎月復刊されている森田信吾先生の時代劇画。九月の復刊は、なんと「幕末秘剣 慈恩」!!
以前リイド社から発売されていた単行本は、ラストまで刊行されなかったのですが、今回はどうやら全て収録の模様。これはテンションがあがらずにはおれません!
さて、ゲームの方では、PSPの「戦国絵札遊戯 不如帰 大乱」くらいでしょうか。
以前発売された「「戦国絵札遊戯 不如帰」の続編ですが、アイディアは良かったものの絞り込みが今ひとつだった前作から、どれだけ進化しているかが気になるところです。
しかし「戦国BASARA」と「薄桜鬼」はよく稼ぎますのう…
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