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2010.11.28

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 何だか毎月「早いもので」と言っていたような気もしますが、それでも早いもので今年も残りわずか。今年最後の時代伝奇アイテム発売スケジュールですが――これがまたなかなかの充実ぶり。今年は最後まで笑顔で終えられそうです。(敬称略)

 さて、文庫小説の方では、新作は残念ながら少なめ。しかし今年大活躍の上田秀人のシリーズ最新作「隠密 奥右筆秘帳」と、これまた大活躍だった風野真知雄の同じくシリーズ最新作「妻は、くノ一 9 国境の南」と、両作品とも楽しみです。
 また、どうやら角川文庫も文庫書き下ろし時代小説に力を入れるらしく、多数作品が刊行される中で、一挙二作刊行の楠木誠一郎「武蔵三十六番勝負」に伝奇の臭いを感じます。

 一方、文庫化の方は、これがかなりの充実ぶり。以前新潮文庫から出ていた宮本昌孝「ふたり道三」、お馴染みシリーズの中でも特に人気の高いエピソードを挿絵つき小説とした夢枕獏「陰陽師 鉄輪」、高橋版出雲神話というべき高橋克彦「えびす聖子」、舟橋聖一文学賞を受賞してしまった荒山徹の怪作「柳生大戦争」などなど、古代から江戸時代まで(一作であちこち飛ぶ作品もあって)かなりバラエティに富んだ顔ぶれです。
 また、好調の角川文庫山田風太郎ベストコレクションからは、「忍びの卍」と「忍法八犬伝」が登場です。

 また、中国ものでは、武侠小説ファンの間でも話題となった「もろこし銀侠伝」の続編「もろこし紅游録」が文庫で登場します。

 もしても一つ、タイトル的には剣豪ものかと思いますが、いま一番気になる作家の一人である謎の覆面作家・片倉出雲の「鬼かげろう 孤剣街道」は、やはり見逃せないでしょう。


 漫画の方は、どうも戦国時代が人気の様子。
 新登場の金田達也「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」1をはじめとして、小林裕和「戦国八咫烏」2、大和和紀「イシュタルの娘 小野於通伝」2、そしてガンガン系からは浅岡しゅく「御指名武将真田幸村かげろひ KAGEROI」2、宮永龍「伊達人間」1辺りが要チェックでしょうか。まだまだ戦国人気は収まらない様子です。

 おっと、そんな中でも孤軍奮闘中(?)の幕末もの、篠原花那の「ICHI」はついに5巻目が刊行です。

 そして中国ものの方では、白井三二朗「射雕英雄伝EAGLET」5、中道裕大「月の蛇」4と、名作を背景にしたユニークな作品たちの続刊が登場。
 また、舞台が中国ものということで東冬の「嵐ノ花叢ノ歌」3も挙げておきましょう。

 最後に、ソノラマコミックスから登場の「千波万波」は、時代ものでもしばしば佳品を発表している波津彬子を特集した企画本とのこと。「うるわしの英国」シリーズと「雨柳堂夢咄」シリーズのコラボもあるそうで、楽しみですね(ちなみに「雨柳堂夢咄」の新刊は1月とのこと!)



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