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2010.12.05

「快傑ライオン丸」 第06話「人食い花フラワンダー」

 戦乱で母を失い、父・河野幸永と生き別れた百合姫。十年後、鷹取城の城主となった父に会うための旅の途中、フラワンダーに襲われた姫は獅子丸たちに救われるが、度重なる襲撃についに攫われてしまう。姫と引き替えに、城の明け渡しを約束し、獅子丸たちを引き渡す幸永だが、フラワンダーは約束を違え幸永を斬る。幸永の最期の力で解放された獅子丸はライオン丸に変身、姫を救ってフラワンダーを倒し、城は姫が継ぐのだった。

 突然怪人の名前が洋風に変わって驚く今回は、生き別れとなった父と娘を巡る物語であります。

 父に会うために鷹取城に向かう百合姫。彼女が途中の道で魅せられた鮮やかな花。彼女のために、供の者が花に手を伸ばした時、 突然、供の体中に蔓が巻き付き、赤く染まっていく白い花!
 いやあ、美しいものが、本来動かないものが突然人間に牙を剥くというのはやはり植物系怪獣・怪人の醍醐味だなあ、という変態の感慨はともかく、花の中から飛び出してくるドクロ忍者(緑装束)、そしてフラワンダーに供回りは全滅させられてしまうという、テンポのよい(?)展開です。

 これを獅子丸たちが目撃したことから始まる今回の戦い。獅子丸が姫の打掛をまとって陽動に出たものの(この場面で倒されたドクロ忍者が花に変わり、さらに花びらが溶けていく辺りの描写は出色)、しかしフラワンダーが道々に放った(と思われる)花から狼煙のように花粉が天に吹き上がり、百合姫の位置が知られてしまうという攻防戦がなかなか楽しいのです。

 そしてついに攫われてしまった姫の救出を幸永に誓う獅子丸ですが、しかしそこに現れた奇怪な花――中に目のようなものが存在し、唇のように花びらを動かして喋るというのがまた秀逸――は、姫を助けたければ幸永一人で国境の丘まで来いと命じます。

 それに従った上、城の明け渡しを命じるフラワンダーに応じてしまう幸永。さらに嵩にかかって獅子丸たちの引渡しを求めるのにも応じてしまいます。

 この辺り、幸永が戦国武将とは思えぬ卑怯かつ軟弱な人物にも見えるかもしれませんが、しかし演じる加地健太郎の剛毅な風貌・振る舞いと、その幸永の人としての情を信じて疑わぬ獅子丸の熱い瞳(格好良いんだこれが)があって、違和感を感じさせないのはさすがだと感じます。

 しかしあっさり幸永を裏切ってバッサリ斬りつけるフラワンダー。幸永は瀕死となりながらも、ドクロ忍者を蹴散らし、獅子丸の救出に向かいます。

 その獅子丸たちが閉じ込められたのは花だらけの牢屋。しかしそこには骸骨が転がり、そして花からは勢いよく花粉が!
 すわ毒花粉か、と思いきや、豪快に首まで獅子丸たちが花粉に埋まっていくのには笑いましたが、そこに辿り着いた幸永は獅子丸を助け、百合姫を託してついに力尽きます。

 怒れる獅子丸はヒカリ丸でフラワンダーを追いかけ、走りながら馬上での変身!
 ここでライオン丸が刀を咥えて手綱をさばくのですが、この辺りはライオン丸でなければできないアクションでしょう。

 そして一瞬の隙をついて姫を奪い返すライオン丸は、一撃でフラワンダーを撃破!
 …と思いきや、第二形態となったフラワンダーはたてがみに分銅を絡みつけて反撃。しかし逆に忍法たてがみ吹雪で巻き上げられ、ライオン飛行斬りで大爆発するのでした。

 …しかしこのフラワンダー、デザイン的にはかなり微妙。
 第一形態では、顔が、花っぽく切ったオレンジ色のパーツに目のところだけ穴を開けただけという代物。第二形態ではこの顔と、体の花びらパーツを外すのですあ、出てきた顔はどちらかというと蜘蛛っぽいデザインの上、体は緑タイツに葉っぱ(状のもの)を貼り付けたものという…
 上に書いたように、細かい演出はかなり面白かったのですが、肝心の本体がナニという困った奴でした。

 困ったといえば、何であそこまでゴースンが鷹取城を狙ったのかがさっぱりわからなかったのも困りますが、これはまあ、娘一人と引き替えに城を手に入れられるから、だったのかなあ…


今回のゴースン怪人
フラワンダー

 奇怪な植物を操る怪人。得物は鎖鎌。花びらの下には第二の姿を隠している。
 鷹取城強奪のため、百合姫を攫い、その父・幸永を殺すが、ライオン丸の刀の前に第一・第二形態ともあっさり倒される。


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コメント

「快傑」の魅力はちゃんと時代劇してるとこ。(当たり前ですがw)
今回も、幸永や姫の描き方がしっかりしてたし、ショッカー怪人を彷彿されるネーミングの、フラワンダーもなぜか鎖鎌を使ったりします。
ところで姫の身代わりで、
獅子丸が姫に化けておとりになるが、本来は女忍者の沙織の仕事では。
獅子丸「よし。沙織を姫に変装させて、おとりにしよう。いや、そうするとまた
沙織が怪人に捕まって、沙織の命と姫と交換だということになるな。よし
俺が姫に化けておとりになる。」といったことかな。。事実そうなった可能性が強いが。フラワンダーは倒したが,
内心複雑な心境の沙織さんだった!?

投稿: エージェント・スイス | 2010.12.05 20:21

エージェント・スイス様:
フラワンダーは造形がしょっぱいんですが、細かい特殊能力がいいんですよねえ…

と、獅子丸が姫に化けたのを、何の疑問もなく見ていました!
言われてみればなんで自分が化けたのだ獅子丸。
自分一人が囮になって、二人を姫につけた方が安全と思ったのでしょうが…
沙織さんは次の回大活躍だったので良しとしましょう

投稿: 三田主水 | 2010.12.13 00:06

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