「仮面の忍者赤影」アニメ版 第23話「さらば赤影!! 炎の大幻魔城」(その一)
赤影に千姫を託し、幻妖斎に刃を向ける霞丸。しかし赤影は千姫の部屋の罠に巻き込まれ爆風に消える。一方ペドロに迫られていた千姫は、邪鬼に助けられ霞丸の元に向かうが、霞丸は深手を負い、彼女を逃がして力尽きる。安土城に雷神砲発射を命じる幻妖斎。しかしそこに青影・白影、そして赤影も参上する。赤影は一人幻妖斎と最後の対決に臨み、忍法風神剣で幻妖斎を破る。大爆発する幻魔城。赤影たちはついに平和を取り戻したのだった(完)
さて、いよいよアニメ版「仮面の忍者赤影」も最終回。
強敵・魔童子を倒すも、右肩に深傷を負った赤影は、それでも幻魔城を先に進みます。
一方、子供たちを連れた青影と白影は、その一人・お菊が行方不明になったことを知り(ええい、本当に迷惑なやつ!)慌てるのですが…
待ち受ける幻妖斎の方は余裕綽々、早く千姫と結婚したいと催促するペドロに、安土城の信長の前で婚礼を挙げさせてやると、えらい性格の悪いことを言い出します。
(しかし今頃気付きましたが、子供番組・横山光輝原作を考えた上でも、幻妖斎って女色に恬淡ですね)
その千姫は、胸に愛する人の面影を抱いた乙女の強さか、囚われの身となっても取り乱すことなく、従容とした態度をとり続けます。…しかし、娘に「何も求めていない」と言い切られる信長さんはちょっとかわいそうですが。
それはさておき、霞丸も千姫の純な想いにほだされたか、それまで自分自身のためであったものを、初めて彼女のために笛を吹くのでした。
と、そこにもたらされる魔童子斃れるの報。霞丸は赤影の元に向かいます。
そして洞窟の中で対峙する赤影と霞丸ですが――
一方、青影と白影たちの前に現れたのは、名もないわりに、猿顔で矮躯に長い腕、両手に爪という妙に個性的な二人組の敵忍者。
捕まえたお菊を人質にして溶岩の上にぶら下げ、青影たちの動きを封じます。
足手まとい人質のために思うように動けない青影たちですが――しかし、そこに思わぬ助っ人! 猿忍者の一人を倒し、お菊を助けたそのシルエットは、青影のじっちゃん=影一族の頭領!?
すぐ姿を消してしまったため、その真偽を確認するまでもなく戦いは続きますが、残る一人は、床に爪が刺さってしまったところを子供に袋叩きにされるという、無残にもほどがある最期(?)を遂げることに…
さて、再び場面は移って赤影と霞丸。
妖刀・龍幻を抜いて躍りかかった霞丸――しかし斬りかかった先は、赤影の頭上で罠を作動させようとしていた下忍でありました。
赤影を千姫の部屋へ行かせる霞丸、憎い男っぷりですが、しかしライバルキャラのこれはある意味死亡フラグ。そんな悪い予感を裏付けるように、その前に幻妖斎が現れます。
親の仇である信長への利敵行為とも言える行為を咎める幻妖斎に対し、霞丸は語ります。 自分が憎んでいたのは信長ではなく、家族を助けられなかった自分自身だったと――
信長を倒すという共通の目的を持つため、幻妖斎の悪事に手を貸してきた霞丸ではありますが、しかし、己が許せなかった者が信長でなかったと気付いた今、卑劣な幻妖斎に手を貸す謂われはありません。
もちろん、作中で明言されることはなくとも、彼にその想いを気付かせてくれたのは千姫の一途な想いであることは間違いないところでしょう。
この辺りの作劇は、本作の中ではある意味異質ではありますが、大人が見ても納得できる展開。
幻魔城編ではひたすら二人の世界を作ってきた霞丸と千姫ですが、それは、霞丸の魂の「救済」として鮮やかに昇華されたと言えます。
そして「貴様はあらゆるものを憎んでいる…!」の言葉とともに幻妖斎に刃を向ける霞丸ですが…
しかし、そこまでして霞丸が行かせた赤影が駆けつけた先にあったのは、爆弾仕掛けの千姫人形。そして大爆発の中に消える赤影…
やはり長くなったので続きます。
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