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2011.01.25

「快傑ライオン丸」 第13話「怪人ウミカブロと人食い怪魚」

 ウミカブロは、死んだ魚からフナシドキを生みだし、海辺の人々を次々と食い殺していく。ウミカブロに父を殺され、仇討ちのために海に向かう小太郎・小次郎を追う獅子丸だが、二人と共に砂の下の洞穴に落ち、太刀を手放してしまう。窮地に陥る獅子丸だが、小太郎たちの勇気に力を振り絞り、太刀を取り戻して変身。洞穴を脱出してウミカブロを倒し、フナシドキも滅びるのだった。

 今回も怪人が二体(二種類)登場、タコ怪人ウミカブロと、その術で生み出される人食い怪魚フナシドキが暴れ回るのですが――とにかく、ウミカブロとフナシドキが怖い、気持ち悪い!

 ウミカブロはタコと言いつつ、その体色や体のディテールはイソメやゴカイ系の気持ち悪さで、しかも目が真っ赤という悪夢のようなデザイン。
 フナシドキの方は、四つん這いで現れ、声もなく(呼吸音らしきものはあり)ぺたぺたと近づいてきて食い殺そうとする知性のなさが恐ろしい。体液は黄色ですし。
(ちなみにウミカブロ=海禿はともかく、フナシドキってなんじゃい…と思えば、長崎は壱岐に伝わる人食い魚なんですね)

 ウミカブロは死んだ魚を見つけては術でフナシドキに変え、人間を口から吐き出す毒液で殺しては、フナシドキに食わせるという猟奇風味で、しかも戦闘員がミイラ忍者。
 こんなのに襲われれたら、村人もたまったものではありません。作中では一斉に山に逃げ込んだり(しかし山にもいるフナシドキ)、恐怖のあまり発狂したりと、ホラー風味横溢の回であります。

 撮影の関係(たぶん)でフナシドキが一度に一匹しか画面に現れないことや、ちょっと間延びした殺陣のおかげでずいぶん救われて(?)いますが、シチュエーション的には今見ても怖いものがあります。

 さて、お話的にはこの怪物たちに父親を殺された二人の少年・小太郎と小次郎を中心に展開されます。

 村の娘・しの(沙織に並ぶ腿っぷり)から、仇討ちに逸る二人を止めて欲しいと頼まれた獅子丸は、ヒカリ丸で単身浜辺に急ぐも、二人ともども砂の下の洞穴に落ち、金砂地の太刀も手放してしまいます。。
 しかも洞穴にウミカブロが毒ガス(を噴き出すブツ)を投げ込んできたため、三人は大ピンチに…

 と、ここで上から投げ込まれたということは、上に繋がる場所があるはずだと気付く小太郎は本当に賢い。
 そんな小太郎たちの勇気と知恵に大いに発憤した獅子丸ですが、体は既にボロボロ…
 金砂地の太刀は、落ちてきた穴に繋がる天井近くに引っかかり、手が届きません。

 と、そこに襲いかかってくるミイラ忍者。これを必死で斬り倒した獅子丸は、そこに積み上がった死体を踏み台に太刀をキャッチ。獅子丸も賢い!

 そして変身して子供たちと洞穴を脱出したライオン丸にミイラ忍者たちが襲いかかるのですが――無言でライオン丸に近づいていって目の前で棒立ちになり、杖についた刃を回転させるウミカブロが意味不明です。
(ちなみにこの前に沙織・小助を襲うシーンでは、刃を回して砂を巻き上げ、引っかけるというしょぼい攻撃を披露)

 それに構わず、次々と襲いかかるミイラ忍者を、自分のマントが絡まっちゃうくらいの勢いでバサバサと斬り倒すライオン丸。
 ミイラ忍者たちは逆ハの字に立ったまま動きを止め、次の瞬間一斉に倒れます。格好いい!

 そして取っ組み合いでゴロゴロ砂の斜面を転がり落ちたライオン丸とウミカブロ。
 樹上に飛び乗ったライオン丸に向けて毒液を放ったウミカブロは、誤って自分の顔面に毒液をかけてしまい、苦しむ隙に叩き斬られるのでした。

 創造主が斃れて、フナシドキも皆死んだ魚に戻り、まずはめでたしめでたし。
 勇気ある子供たちの姿に、獅子丸もゴースンとの戦いの決意を新たにするのでした。


 ちなみに今回、ヒカリ丸が砂の斜面を走って来るシーンは地味に凄いと思います。


今回のゴースン怪人
ウミカブロ
 死んだ魚からフナシドキを生み出すタコ怪人。口からの白い毒液で人を殺し、フナシドキに食わせる。先にX字に交差した刃のついた棒を持つ。
 海辺の戦いでライオン丸を苦しめるが、自分の毒液を浴びて苦しむ隙に斬られた。

フナシドキ
 ウミカブロが生み出した怪魚。水陸を問わず四つんばいで歩き、人間の死体に食いついて瞬く間に白骨にしてしまう。
 一体一体は子供に倒されるくらい弱いものの、何匹も登場。ウミカブロが倒されて死んだ魚に戻った。


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コメント

ウミカブロ、フナシドキは個人的には不気味ですが、何となくマヌケに見えます(汗)。またかといわれそうですが(汗)沙織が活躍。
獅子丸たちが、そろって穴に落ちてる間、沙織がミイラ忍者の大群を相手に
まさかの大活躍。とにかく彼女の殺陣シーンが、多いので沙織ファンにはうれしい
回です。ただなぜか、ついさっきまでいたウミカブロがなぜが一時行方不明?
という彼女にとってはラッキーでした。怪人が襲ってこないので下忍だけ相手でしたから。沙織がヒカリ丸を、何と一人で、しかもかなり早く走らせるシーンが
あって驚いた。九条亜希子さんか、吹き替えかは顔が見えにくいのでわからない
ですが....

投稿: エージェント・スイス | 2011.01.27 20:12

エージェント・スイス様:
ウミカブロとフナシドキは、今の造形技術・CG技術で作られたら怖かったでしょうね…フナシドキが一度に大量発生しそうです。
そして沙織さん、そういえば今回は一人で(いや、村娘を守って)戦うシーンがありましたね。いや、本当に沙織さん…というか九条さんの奮闘に頭が下がります

投稿: 三田主水 | 2011.02.01 01:02

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