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2011.02.23

「快傑ライオン丸」 第17話「怪人ジェロモ 悪魔のノロシ」

 ドクロ忍者を率いて山中の村を襲うジェロモ。獅子丸は、助けを求めに行く途中襲われた村の男の最期を看取る。小助に助けを呼びに行かせ、村人の砦に向かう獅子丸だが、途中、金砂地の太刀を奪われてしまう。辿り着いた砦は完全に包囲され、獅子丸は村人の命と引き替えに捕らわれ、更に沙織、小助たちも捕らわれてしまう。しかし脱出した小助が太刀を取り返し、獅子丸はライオン丸に変身、ジェロモを倒して村を救うのだった。

 前回書きそびれましたが、前回から北海道ロケ篇。今回は北海道の自然を舞台に、西部劇的(というかまんま)な活劇が繰り広げられます。

 名前といい服といい手のトマホークといい、完全に西部劇のインディアンなジェロモ(ちなみに造形はほとんど顔の部分のみなのですが、これがいかにもピープロらしいモフりたくなる感じで良いのです)。
 ドクロ忍者を率い、ノロシを上げて執拗に村を襲うジェロモに、村人たちは砦に籠もって抵抗。しかし多勢に無勢、外部の助けを求めに使者を出すも…というところで、獅子丸は物語に関わることとなります。

 が、今回はいつにも増して絶望的な状況であります。
 ドクロ忍者の投げ縄攻撃に獅子丸は金砂地の太刀を奪われ、砦に辿り着いても多勢に無勢。村人たちの命と引き替えに自ら囚われの身となった獅子丸は、巨大な(妙に動きのいい)サソリが無数に巣くうサソリ谷に落とされ、意識を失ってしまいます。
 殺された使者の息子とともに助けを呼びに行かせた小助はあっさり捕らわれて地面に縛り付けられ、沙織は全く役に立たずに捕らわれ、毎度の如く緊縛…

 そんな状況で、村を捨てれば許してやるというゴースン怪人にしては珍しく気前のいいジェロモの言葉に、一度は村を捨てる村人たちですが…しかしここからがなかなかイイのです。
 実は村人たちは、かつて戦いに嫌気がさして武士を捨て、この人里離れた地に開拓にやって来た人々(その出自故か、籠手だけや胴丸だけを身につけた野武士チックな村の男たちのルックスが妙にリアルなのです)。

 そんな過去を持ちながら、かつて自分たちが希望に燃えてやってきた道を逃げ戻ることとなった村人たち。
 その悔しさと怒りが、一度は絶望しかけた彼らの心に火を付け、再び戦いに立ち上がらせるのであります。
(ちなみに村人を立ち上がらせたリーダーは、それまでもこの状況下でも冷静な言動が目立つなかなかの好漢でした)

 まあ、画面上はこの後の村人たちの戦いはほとんど映らないのですが、このシーンに続き、何とか笛を手にしてヒカリ丸を呼び、脱出した小助(縄を切ってくれるお利口さんのヒカリ丸)によって太刀は取り戻され、待ってましたとばかりに獅子丸が変身する辺りのテンションの高さがたまらない。
(お話的には、村人たちが太刀を取り戻す方が盛り上がったと思いますが、それはともかく…)

 高らかに歌い上げられる主題歌をバックに、走りまくる白馬のライオン丸。目指すは黒馬のジェロモ――
 馬上の一騎打ちになるかと思いきや、お互いの得物も吹っ飛ばした取っ組み合いの末に素手の殴り合いになるのには驚きましたが、こういう泥臭さもたまにはよろしい。
 最後は、一瞬の差で太刀を手にしたライオン丸の一閃でジェロモも倒れ、村は救われたのでした。

 村が執拗に狙われた理由というのが、デボノバがそこに砦を作りたかったから、というのはちょっと残念でしたが、しかし実に緊迫感に溢れた、そして男の気概に満ちた回で、前回に引き続き、満足度の高いエピソードでした。


今日のゴースン怪人
ジェロモ
 ノロシを上げ、ドクロ忍者を率いて山中の村を襲う怪人。サソリが変身した黒馬に乗り、投げることも可能なトマホークを武器とする。
 ライオン丸と取っ組み合いの乱闘を演じた末、一瞬の差で太刀に斬り伏せられた。


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コメント

いや西部劇調になって、敵味方の人数もふえ、ますます面白くなってきましたライオン丸。
しかし「男の気概に満ちた回」で、散々だった?のが例によって沙織。
1 何とジェロモにロープで、馬でひきずられる。幸い獅子丸に助けられたものの、
あのままミニ着物で、アジトまでひきずられてたら、気絶するか死んでたかも。
2 ドクロ忍者のまたもロープで、あっさり捕まる。捕まった小助が脱出して活躍
しただけに、よけいにみじめだったような。尚、なぜか彼女のパ〇ツが前回から
なぜか青の短パン(?)になったような(汗)
何か、こんな回の後は、沙織本人もくやしかったでしょう。

投稿: エージェント・スイス | 2011.02.25 00:46

エージェント・スイス様:
いやはや、沙織さんについては同情的な僕ですが、今回の沙織さんのとっ捕まりっぷりはいただけません。
獅子丸の後を無謀にも追っていって、さっそく捕まって緊縛というのはもう…本当に今回このために出てきたような印象でした

投稿: 三田主水 | 2011.03.01 00:31

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